元MLB通訳・小島氏「業務が球場内で終わらないのが通訳の面白さで難しさ」大谷と水原氏の密な関係性

2024年03月27日 14:53

芸能

元MLB通訳・小島氏「業務が球場内で終わらないのが通訳の面白さで難しさ」大谷と水原氏の密な関係性
大谷翔平(右)と水原一平氏 Photo By スポニチ
 MLB2球団で日本人選手の通訳を務めた小島克典氏が27日、TBSテレビ「ひるおび」に出演。ドジャース・大谷翔平(29)の元通訳・水原一平氏(39)の違法賭博問題について語った。
 選手と通訳は、未婚か既婚かなど個々の状況によって10組あれば10通りの関係性があるとする小島氏。大谷と水原氏については「元通訳の私から見ても、とても特別な関係。大谷選手のここまでのアスリートとしての可能性を最大限に引き出せたのは、傍らに水原元通訳がいたからだと思います」と評し、「昨年まで大谷さんは独身。水原さんへの依存度は高かったと思う」と語った。

 通訳は、就労ビザの関係もあり基本的には球団と契約。2017年、大谷がMLB移籍前に当時日本ハムで通訳を務めていた水原氏を、渡米後のサポート役として指名し、大谷がエンゼルスと契約合意後に水原氏も球団と契約し、職員として専属通訳になった。

 通訳の仕事は球場内外での通訳のほかメディア対応、選手の家族に対しても病院同行や空港送迎などを担うこともあるという。データ分析や食事の手配、移籍が決まれば家探し、時に銀行口座の開設や高級車の購入、納税手続きをサポートする通訳もおり、その業務は多岐にわたる。「業務が球場の中で終わらないのが、MLBのアスリートを支える通訳の難しさであり面白さ」と語った。

 「自宅から球場まで看板・標識すべて英語。僕が通訳をしていた頃は、選手が球場に安全に来て帰れるように、順路や道を案内したり、慣れるまでは一緒に帰ったりした」と回想。「また、米国はびっくりするくらいレストランが閉まるのが早い。常に選手の食事をどこでどうとるかも考えていた」という。

 水原氏が大谷の口座を管理していた可能性については、「選手のベストパフォーマンスのために通訳は公私さまざまなサポートをする。一部の口座を管理していた可能性はある」と推測。「さまざまな収支がある中で口座が1つであることは考えにくい。経費専用の口座などがもしあれば、水原氏に管理を任せていた可能性は想像にかたくない」と話した。

 また、国際弁護士の村尾卓哉氏は、複数登録が可能なサイナー(金銭を動かす権限を持つ人)として水原氏も登録されていた可能性などを指摘。水原氏が大谷の口座から大金を送金できる方法を複数挙げた。

 メディア、球団、代理人らとのやりとりの窓口のほか、大谷のマネジャーとして水原氏1人にすべてが集約される状況だったことが想像できる。小島氏は「大谷選手のメーンの通訳や個人サポートは水原さんで異議ないが、経理など他の業務が多岐にわたればわたるほど、“チーム大谷”にもう1、2人いたほうがよかった。クロスチェックもできて、今回のことは防げたんじゃないか」と語った。

 ところで、水原氏の年収がMAX7500万円だったという報道もあるが、「ちょっとびっくりです」とMLBアナリスト・古内義明氏と声をそろえた小島氏は「そんな額頂けるなら、今から通訳に行きたいです」と苦笑い。「ちょっとリアリティーのない数字」と語っていた。

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