市川美織 「フレッシュレモン」は「雪女」だった 5年ぶり写真集で「特性を生かせた」

2024年04月05日 09:20

芸能

市川美織 「フレッシュレモン」は「雪女」だった 5年ぶり写真集で「特性を生かせた」
カメラに向かって憂いのある表情を見せる市川美織 Photo By スポニチ
 【牧 元一の孤人焦点】元AKB48でタレントの市川美織(30)の5年ぶり2冊目の写真集「果汁29%」(玄光社)が4月18日に発売される。
 ロケ地は北海道で、数あるカットの中に、雪とたわむれる姿がある。

 市川は「雪との写真を撮りたかったんです。だから、ロケ地の候補がいろいろある中から北海道を選ばせてもらいました。12月の撮影だったので、雪があるんじゃないかと思いました」と語る。

 動機の発端は30年前の誕生日までさかのぼる。生まれた1994年2月12日に大雪が降っていたという話を、物心ついてから両親に聞いた。

 「私は雪女なんです。小学5年生で芸能界に入って、初めてオーディションに受かった仕事の撮影の時、大雪でした。『広島レモン大使』に任命してもらった時、広島は暖かいからレモンが育つという話を聞いていたのに、初めて広島にロケに行ったら大雪でした。ずっと私は雪に深い関わりがあるんじゃないかと思っていました」

 雪との写真は札幌市のモエレ沼公園や小樽市内で撮影された。寒さにめげず薄着をし、冷気で鼻の頭を赤くしている異色のカットも含まれている。

 「実はあの頃、冬にしては暖かくて、ロケに行く前は『雪は降らないかも。むしろ溶けるかも』と話していたんです。ところが、行ってみたら凄い雪が降っていて、私はやはり雪女なんだ!と確信しました。今回、雪女の特性を初めて仕事で生かすことができました」

 AKB48グループ在籍中は「フレッシュレモン」の愛称で親しまれた。2018年に卒業した後、昨年公開の映画「夢を叶えるサウナ」、映画「ARAKAW UNDER9─Episode1─」の2作に主演するなど、役者としても活躍している。

 「元々、女優さんになるのが夢だったんですけど、ずっと自信がなかったんです。自分の芝居がどう見られているのか不安で、うまく演じなければいけない…と思っていました。でも、映画に主演させてもらって、台本を読みながら監督さんに相談しているうちに、うまく演じようとするんじゃなく、その時の自分をそのまま出せばいいんだと気づきました。自分がその物語のその人物ならばその時どう動くのか…?そう考えると自然に役になりきれるようになりました」

 昨年から3人組レトロポップユニット「FANCYLABO」のメンバーとしても活動している。

 「プロデューサー兼メンバーのNight Tempoさんが、先にユニットにいた矢川葵さんと合う人を探していたんです。それまで私はファンクラブのイベントでカラオケで歌うことはあったんですけど、また表舞台で歌って踊るということはあまり考えていませんでした。でも今は、アイドルじゃなくアーティストとして活動するのは初めてなので新たな挑戦として面白いことができるんじゃないかと思ってワクワクしています」

 写真集を出すモデル、映画などに主演する俳優、音楽ユニットで活動するアーティスト。その三つが今後の芸能活動の柱になりそうだ。

 「全部で全力投球します。全て良い結果が出るように続けて行こうと思います」

 雪女の心は熱い。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) スポーツニッポン新聞社編集局文化社会部専門委員。テレビやラジオ、音楽、釣りなどを担当。

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