三遊亭好楽 息子王楽の襲名会見で大名跡復活に言及 「やるしかない」
2024年09月30日 17:27
芸能
会見では79年に六代目が亡くなってから40年以上空位となっている円生の名跡にも質問が及んだ。好楽は「私も78歳になって、名前を継がせなければいけないという年頃になってきた」と前置き。落語協会にも(古今亭)志ん生と志ん朝の名跡復活を働きかけてきたという。
円生については「円生はうちの鳳楽兄さんが継ぐべきだったんですが、そこに横やりが入ってつぶれてしまったんです」と2010年に起こった襲名問題に言及。具体的な候補者の明言を避けたが、現在は六代目円生の遺族とコンタクトを取って襲名に向けて動いていることを明かした。
好楽は合わせて明治時代に活躍した橘家円喬の復活にも意欲を見せた。「墓所の法明寺を訪れた時に五代目を継がせないといけないと思った。誰かを継がせようとか考えている最中」と計画の一端を語った。
そして「いつになるかは分からないけれども近々、五代目円喬と七代目の円生は誕生させる。やるしかないと心に決めている」と気持ちを新たにした。
六代目三遊亭円生は「昭和の大名人」と呼ばれた落語家。幅広い演目を持ち、特に人情噺を得意とした。78年には真打ち大量昇進に反発して落語協会分裂騒動を引き起こし、翌79年に急死した。以来円生の名跡は不在となってきた。
10年には弟子の三遊亭円丈さん(21年死去)、三遊亭円窓さん(22年死去)と孫弟子にあたる三遊亭鳳楽(77)の3人による襲名争いが勃発。円丈さんと鳳楽は「円生争奪杯」の落語会を開くなどしたが、今日にいたるまで名跡の問題に決着はついていない。