関ケ原の後は、合戦に向けて石田三成が入城、西軍の本拠地とした大垣城(大垣市)を訪ねた。4層4階の城で、1535年(天文4)に創建。1596年(慶長元)、伊藤祐盛が城主の時に天守が造営された。現在の姿は1959年に再建されたもので、各階には甲冑や刀剣、地図などが展示されているが、目を引いたのは合戦の前日に行われた「杭瀬川(くいせがわ)の戦い」のジオラマ。西軍が勝利したという戦いだけに、つい見入ってしまう。その中で、三成の家臣の娘、おあむが晩年に大垣城での少女時代を子供に語ったという「あおむ物語」の話が紹介されており、心が和んだ。
外に出たら大昔、海だったという市内・金生山産の石灰岩が多く用いられた石垣が必見。2億5000万年前の生物のウミユリやベレロフォンなどの化石を見ることができるので、化石探しも楽しい。入館料200円。JR東海道本線大垣駅から徒歩7分。(電)0584(74)7875。