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【静岡・富士宮】“超軟水”富士山伏流水で造る日本酒 優しい味わいにおかわり連発!

2023年06月01日 17:58

社会

【静岡・富士宮】“超軟水”富士山伏流水で造る日本酒 優しい味わいにおかわり連発!
富士山の伏流水で酒を造る富士高砂酒造。約300年の歴史を店頭に漂わせる Photo By スポニチ
 湧玉池に湧く富士山の伏流水を仕込水に使って酒造りをしていると聞いて、本宮浅間大社にほど近い富士高砂酒造=(電)0544(27)2008=を訪ねた。富士宮市にある4酒蔵のうちの1つで、1830年(天保元年)創業。能登杜氏(とうじ)により伝承されてきた技法で、蔵に自生する乳酸菌を利用しての「山廃仕込み」で日本酒を醸造。伏流水は100年かけて自然に濾過された超軟水といい、試飲コーナーで味わった主要銘柄の「高砂」はまろやかで口当たりが優しい。2度もおかわりしてしまった。
 そんな銘酒の酒造工程や酒造道具などを見ることができる蔵見学(無料)は感動もの。中でも2階に祭られた菩薩5体、如来3体の富士山下山仏は同酒造の歴史を感じさせる。いずれも江戸中期ごろの製作で、明治時代の廃仏毀釈で寺院から富士山に捨てられた仏像を持ち帰ったもの。その思いやりが“美酒”を生み出したのかもしれない。

 うまい酒にはおいしい料理だが、こちらも大社に近い「割烹旅館小川荘」=(電)同(26)2197=で食べた富士山清流懐石(税別6000円から)は下戸にもお薦め。ニジマスの刺身やセリのナムレ、フキのわさび和えなど地元食材を使っており、旅人にはうれしい。

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