「時計工房儀象堂」と「星ヶ塔ミュージアム矢の根や」からなる下諏訪町の「しもすわ今昔館おいでや」で、珍しい時計塔に出会った。儀象堂の中庭にある「水運儀象台」。中国、北宋時代の1092年に皇帝の命を受けて建設された大型天文観測時計を、設計書をもとに世界で初めて完全復元したもので、高さは11メートル。赤い柱が中国らしく、水力式で162体のからくり人形が正時ごとに時を告げ、鐘や太鼓を鳴らす。初めて見る時計塔に時が経つのも忘れるほどで、時と時計の歴史を体感できる2階の展示室は早足で見学。時計作りが体験できる1階の時計工房は素通りすることになってしまった。
隣接する矢の根やは、縄文時代の人と黒曜石の関わりを学べるミュージアム。日本遺産「星ヶ塔黒曜石原産地遺跡」の採掘抗を忠実に再現したジオラマは大迫力だ。入館料両施設共通で600円。岡谷ICから車で約15分。(電)0266(27)0001。