福井のグルメといえばソースカツ丼。福井駅から徒歩9分の「ヨーロッパ軒総本店」=(電)0776(21)4681=は同丼発祥の店。創業者が独ベルリンに料理留学し、帰国後、独仕込のウスターソースを日本に普及させるため考案、1913年(大2)に発表したもので、薄くスライスしたモモ肉を細かな特製パン粉にまぶし、カラッと揚げたカツをウスターソースに香辛料を加えた秘伝のタレにつけ、ご飯にのせたカツ丼。カツ3枚がのり、味噌汁、サラダが付いたカツ丼セット(1300円)を食べたが、油臭さがなくサラリとした歯触り、ソースのまろやかさは格別だ。
「越前そば」も忘れてはならない。大根おろしが入った出しツユをかけて食べるそばで、大野市の「福そば」=(電)0779(66)2930=で味わった(660円)。地元産そばを石臼で自家製粉した十割そばで、風味豊かでのど越しも良く、辛めの大根おろしとよく似合った。