仙台育英 山田主将「1秒も気抜けず、疲れが…」 浦和学院とV候補対決、両軍37安打乱打戦制す

2023年08月06日 21:18

野球

仙台育英 山田主将「1秒も気抜けず、疲れが…」 浦和学院とV候補対決、両軍37安打乱打戦制す
<仙台育英・浦和学院>夏連覇に向けて初戦を突破した仙台育英ナイン(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   仙台育英19-9浦和学院 ( 2023年8月6日    甲子園 )】 第105回全国高校野球選手権記念大会が6日、甲子園球場で開幕した。第3試合では昨夏優勝校で2年連続30度目出場の仙台育英(宮城)と、2年ぶり15度目出場の浦和学院(埼玉)が対戦。優勝候補対決として注目された一戦は、仙台育英が壮絶な打撃戦の末、19-9で浦和学院を下して3大会連続で初戦を突破した。
 初回、1番・橋本が左前打で出ると、2番・山田がランエンドヒットを見事に決める右前打で一、二塁。さらに死球で早くも満塁のチャンスを作った。4番・斎藤陽が左翼へ飛球を放ち、三塁走者・山田がスタートを切ったが、浦和学院の左翼・小林の好守に阻まれバックホームで刺されて併殺となった。

 それでも続く5番・斎藤敏が一塁線への痛烈な打球を放った。ボールは一塁手の手前でイレギュラーし、頭に当たってカメラマン席に入る珍しいケースに。三塁走者が生還して先制。審判団の協議で、二塁走者の生還も認められて2点を先制した。さらに6番・鈴木の右越え適時二塁打、7番・尾形の右前適時打とつながり、この回4点を先行した。

 3回、5点目を追加してなおも2死二塁から7番・尾形が右越え2ラン。さらに「150キロ超トリオ」の一角でこの日先発した最速153キロ右腕・湯田も右越えソロと続き、この回5点を加えてリードを広げた。

 5回にも住石の適時打で1点、6回には打者10人の猛攻で5点を加えた。8回にも打者一巡で4点を奪って突き放した。

 湯田は投げては2回、5番・三井に対してこの日最速150キロを投げ込んで、空振り三振。3回まで毎回の5奪三振と安定した投球を見せた。しかし、4回に連打を浴びて4失点すると、エース高橋が2番手が登板。9回からは左腕・仁田が登板し、「トリオ」で浦和学院の猛反撃に耐えながら、リードを守り切った。

 両校は過去、夏の甲子園で2度の対戦。特に2013年夏、仙台育英が11-10でサヨナラ勝ちした激闘は球史に残る激闘として知られる。2度目の対戦は2018年夏。仙台育英・須江監督が就任して初の夏でいきなりの対戦となり、浦和学院が9-0でリベンジを果たしていた。

 山田主将は「初回から打線がうまくつながった。最終的には19得点できたので。久しぶりにこんな試合したのでけっこう疲れがたまってるという感じです」と力を出し切った様子。食い下がる浦和学院に「やっぱり浦和学院さんは粘り強くて、1秒も気を抜けないというか…本当に自分たちの思いというか、いろんな意味で上回ってきていたので、粘り強さを感じた」と振り返った。

 それでも終わってみれば10点差をつけて初戦を突破。「一番は低い打球を続けようということ意識をしていた。あと、点差が開いても、丁寧な野球をしようと須江先生に言われていた」と話した。

 甲子園は「成長させてくれる球場。全国の球児が目指す、何回来ても新鮮な場所です。目標は日本一なんですけれど、先を見すぎると足元をすくわれる。一つ一つ丁寧に勝とうという気持ちでやっていく」と連覇を期待される中での心境を吐露。

 次戦は聖光学院との対戦。またも強敵だが「昨年夏の準決勝で対戦して、その時は大差で勝っているけど、今回はどうなるかわからない。初回の入りから全力を出してやっていけるように、準備したい」と意気込んだ。

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