「光る君へ」初回12・7%発進 大河初回の歴代最低更新も健闘 裏番組に強敵「格付け」20・7%
2024年01月09日 09:00
芸能
前作「どうする家康」の初回15・4%を2・7ポイント下回ったものの、同時間帯(後8・00~8・58)横並びは「格付け」「光る君へ」以外オール1桁。世代別だと、F4層(女性65歳以上)で「光る君へ」が「格付け」を上回るなど、健闘した。
「春日局」は67年「三姉妹」以来となる大河22年ぶりの元日スタートだったことが影響し、当時の大河初回史上ワースト(77年「花神」16・5%)を塗り替えた。
配信全盛の時代となり「リアルタイムの世帯視聴率」は急激に低下。ゴールデン帯(午後7~10時)の総世帯視聴率(HUT、関東地区)は2021年=58・0%、22年=52・8%、23年=49・6%(いずれも年間平均)と8・4ポイントも激減。これに伴い、ほぼ全番組の数字がダウンしている。
大河ドラマも年々、配信サービス「NHKプラス」「NHKオンデマンド」による視聴が増加。午後6時からのBS先行放送を選ぶ大河ファンも多い。「NHKプラス」の数字は後日、発表される。
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
第1話は「約束の月」。平安中期、京に生を受けた少女・まひろ(落井実結子)、のちの紫式部。父・藤原為時(岸谷五朗)の政治的な立場は低く、母・ちやは(国仲涼子)とともに慎ましい暮らしをしている。ある日、まひろは三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解け合う。再び会う約束を交わした2人だったが…という展開。
ラストは、ちやはが三郎の次兄・藤原道兼(玉置玲央)に惨殺されるショッキングな展開。SNS上には「壮絶なる初回」「激動にも程がある」「おいおい(苛烈なパワーゲームが展開された22年の大河)『鎌倉殿の13人』よりもエグいやんか」などの声が相次ぎ、反響を呼んだ。