八代亜紀さん急死 トラック野郎の女神 情感伝える歌声人気 映画で女性トラッカーを演じたことも 

2024年01月09日 19:28

芸能

八代亜紀さん急死 トラック野郎の女神 情感伝える歌声人気 映画で女性トラッカーを演じたことも 
「トラック野郎・度胸一番星」に出演した八代亜紀さん(1977年6月24日撮影) Photo By スポニチ
 「舟唄」「雨の慕情」などの名曲で知られる歌手の八代亜紀(やしろ・あき)さんが昨年12月30日に急速進行性間質性肺炎のため死去していたことが9日、分かった。所属事務所が公式サイトで発表した。73歳。熊本県八代市出身。葬儀は8日に執り行われた。
 昨年8月28日にブルーノート東京でバースデーライブを行い、いつもと変わらない歌声で観客を魅了したほか、昨年9月9日には埼玉県熊谷市での公演「日野皓正クインテット」にゲストとして登場していた。その後、3日後の同月12日に所属事務所を通じて膠原(こうげん)病を患っていることを公表し、年内の活動を休止することを発表していた。

 
 歌が好きだった父親の影響で幼少時代から地元のコンクールに出場。ただ、ハスキーボイスがコンプレックスだったというが、父親が買ってきた米国の「スモーキーボイスの女王」と呼ばれたジャズ歌手ジュリー・ロンドンのレコードで自信を持ち、歌手を志す。16歳で銀座のクラブに立ち、幅広い曲を歌った。

 同じクラブで歌っていた歌手三谷謙(のちの五木ひろし)に後押しされて芸能プロダクション入り。1971年に「愛は死んでも」でデビューした。

 ジャズの要素とハスキーボイスがどこか漂う悲哀を聞く人の心に届け、73年に「なみだ恋」が大ヒット。ファンにはデコトラに乗るトラック運転手が多く、77年8月公開の映画「トラック野郎 度胸一番星」にも女性トラッカー役で出演したこともあった。気さくな明るいキャラクターもファンの心をつかんだ。

 79年の「舟唄」で地位を不動のものとし、翌80年には「雨の慕情」で日本レコード大賞を受賞した。
 

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