八代亜紀さん急死 トラック野郎の女神 情感伝える歌声人気 映画で女性トラッカーを演じたことも
2024年01月09日 19:28
芸能
歌が好きだった父親の影響で幼少時代から地元のコンクールに出場。ただ、ハスキーボイスがコンプレックスだったというが、父親が買ってきた米国の「スモーキーボイスの女王」と呼ばれたジャズ歌手ジュリー・ロンドンのレコードで自信を持ち、歌手を志す。16歳で銀座のクラブに立ち、幅広い曲を歌った。
同じクラブで歌っていた歌手三谷謙(のちの五木ひろし)に後押しされて芸能プロダクション入り。1971年に「愛は死んでも」でデビューした。
ジャズの要素とハスキーボイスがどこか漂う悲哀を聞く人の心に届け、73年に「なみだ恋」が大ヒット。ファンにはデコトラに乗るトラック運転手が多く、77年8月公開の映画「トラック野郎 度胸一番星」にも女性トラッカー役で出演したこともあった。気さくな明るいキャラクターもファンの心をつかんだ。
79年の「舟唄」で地位を不動のものとし、翌80年には「雨の慕情」で日本レコード大賞を受賞した。