松本人志が表舞台から消える――“引退”の可能性もはらむ重い決断

2024年01月09日 04:43

芸能

松本人志が表舞台から消える――“引退”の可能性もはらむ重い決断
ダウンタウンの松本人志 Photo By スポニチ
 【松本人志が活動休止 】 【記者の目】松本人志がメディアから消える――。午後7時18分に活動休止の一報が流れた時「えっ?もうテレビで見ることができないの?」という驚きに包まれた。チャンネルを合わせれば、いつでも笑うことができる当たり前の日常がなくなった。芸能界のトップを走る松本が下した重い決断。複数の疑惑報道に対して提訴することを含め、徹底抗戦の構えだが、決着次第では引退の可能性もはらむ。本当に「もう見られない」かもしれないのだ。
 突然、芸能界を引退したケースでは2011年8月の島田紳助さんが思い起こされる。当時は黒い交際疑惑を記者会見で認める形での幕引きとなった。今回は疑惑を全面否定した上での活動休止であることが、さらなる驚きだった。

 これまでの歴史では不祥事や疑惑報道で多くの芸能人が姿を消していった。二度と元のポジションに戻れないことがほとんどのように感じる。吉本との話し合いで松本は「どうしても闘うためには時間がかかる。分かってほしい」と話したという。

 笑いとはデリケートなもので、少し空気がおかしくなっただけでもクスリともできなくなる。「一番笑い声を聞いた耳でありたい」と繰り返し語っていた松本にとって「笑えない」ことは芸人としての「終わり」を意味する。

 疑惑の真偽については今後争われることになる。結果次第では汚名を拭いきれないことも十分考えられる中、芸能史に残る一石を投じた形。フジテレビ「ワイドナショー」で何を語るのか。40年以上にわたり、お笑い界に革新をもたらしてきたカリスマが人生最大の正念場に立たされている。(文化社会部長・森俊幸)

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