【ブルーリボン賞・主演女優賞】吉永小百合が3元号受賞の快挙「とびっきりうれしい」
2024年01月24日 05:00
芸能
山田洋次監督(92)とタッグを組んだ「母」3部作の集大成。永井愛さんの戯曲を基に隅田川沿いの下町の人々を描いた。同作の舞台で主演した故加藤治子さんのように演じたいと意気込んで臨んだが「監督から最初、全然違うって怒られた。加藤さんのイメージが強すぎたんですね。もう一回やり直さなきゃいけないと試行錯誤した」と明かす。
東京出身だが、下町の言葉にも苦労した。「全然話したことがなかった。勉強しなきゃいけないことがたくさんあって、大変でした」と回顧。息子役は初共演の大泉洋(50)。「セリフを間違えても嫌な顔をせず付き合ってくださり、助けられた」と感謝した。
ブルーリボン賞の主演女優賞は、1962年「キューポラのある街」、2000年「長崎ぶらぶら節」に続く受賞。昭和、平成、令和と第一線を走り続けてきたからこその快挙だ。今や配信など映画を見る環境も多様化しているが「映画館で同じ空気を吸いながらいろんなことを感じるのは尊いもの」と語り、「映画という文化がずっとこの先もしっかり残ってほしい」と願った。