元漫才師・若井ぼん、正司歌江さん悼む 正月に連絡し「意識もない状態で会話もできない」と知る

2024年01月24日 19:25

芸能

元漫才師・若井ぼん、正司歌江さん悼む 正月に連絡し「意識もない状態で会話もできない」と知る
スポニチの取材に応じた若井ぼん Photo By スポニチ
 元お笑いコンビ「若井ぼん・はやと」でレゲエアーティストの若井ぼん(79)が24日、大阪市内でスポニチの取材に応じ、19日に94歳で亡くなったことがこの日発表された「かしまし娘」正司歌江さんを悼んだ。
 最後に話したのはコロナ前の5、6年前。その頃、歌江さんは「腰が痛くて、座って麻雀ができないねん」と言っていたといい、その後も心配していた。訃報は知人からの連絡で知ったといい、「恩人というか、半分母親で半分お姉さんで、師匠で…。感謝の言葉しかありません。残念です」と下を向いた。

 ずっと年賀状のやりとりをしていたが、昨年は来ず、今年は歌江さんの夫から届いたものの「年賀状のやりとりを今回で最後にします」との連絡だった。心配になって電話すると「意識もない状態で会話もできない」と聞いたため、「スターだった方。弱った姿を見せたくないのだろうと思い、かえってご迷惑」と会いに行くのを止めたという。

 出会ったのは師匠の「若井はんじ・けんじ」に入門して1年半ほどたった後で「角座(大阪・道頓堀の劇場)の舞台に上がった頃に初めてお会いした。だからもう60年になる」と回想。歌江さんの当時の印象は「大スターで風格があって。それでいて優しくて、面倒見のいい方で。料理も上手で、手料理を楽屋での打ち上げに持ってこられたりしてました」。よく飲みに連れて行ってもらって「歌を歌ったり、自宅に招いてもらって3姉妹と麻雀をしたり」したといい、東京では歌江さんが借りていたマンションに泊めてもらったこともあった。

 「芸については何も言われなかった」。一方でプライベートではお世話になりっぱなしだった。落語家の桂福団治(83)と一緒に歌江さん宅を訪れた時に頂いたつぼ2個は今も大切に飾ってあるといい、「たぶん、ボクが一番かわいがっていただいたんじゃないかと思います」。それだけ近しい関係であるが故に、所属事務所を移籍した際に歌江さんが「こういうお芝居がしたかったんだろうか」と悩んでいた時期があったが、いろいろなタイプのお客さんがいることを知って元気になったという知られざる姿も明かした。

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