夏子 月9「366日」恋敵役で強烈インパクト 反響に自信「今後の自分を支えてくれる作品」

2024年06月06日 04:00

芸能

夏子 月9「366日」恋敵役で強烈インパクト 反響に自信「今後の自分を支えてくれる作品」
多彩な役を演じ分ける夏子(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 女優の夏子(27)が、放送中のフジテレビ月9ドラマ「366日」で主人公の恋敵役を好演し、話題を呼んでいる。記憶障害に陥った青年(眞栄田郷敦)を献身的に支える看護師役。物語序盤から青年に恋する様子が描かれ、同じく思いを寄せる主人公(広瀬アリス)の心をかき乱す言動も多い。
 視聴者からは「役は腹立つけど、それだけ演技が素晴らしい」「看護師さんは嫌い。でも女優さんは奇麗」など、称賛の声が多く寄せられている。嫌われ役に徹した夏子は「役を通して嫌ってもらえたら、演じている方としてはうれしい」と語り、反響に手応えを感じている。

 外国語大出身で英語、スペイン語も操るマルチリンガル。ほかにクラシックバレエや日本舞踊花柳流など特技も多彩だ。母方の祖母が米国人というクオーター。デビュー当時はモデルとしても活動していた。女優としては持ち前の器用さと感情表現の豊かさを武器に、心に傷を負った刑事やジェンダーレスなどさまざまな難役を演じてきた。今作では仕事と恋の間で揺れる女性の心情を繊細に表現した。

 デビュー9年目。舞台やドラマで多くの役柄を演じてきたこともあり「(自分の)印象が定まらないのでは」と悩んでいた。相談するのも苦手で、自ら考え込むことも多かったという。そんな中、恋敵役で視聴者に強いインパクトを残すことができた。「大きな教えをくれた作品。人間の業や愛について本当にたくさん考えました。今後の自分を支えてくれる作品になる」と今作から得た物は多い。

 今後も貪欲に演技力を磨いていく。「振り切ったコメディーや和装の作品にも挑戦してみたい。もっと自分の得意分野を見つけたい」。夏子が輝く季節はこれからだ。(前田 拓磨)

 ≪キムタクら“出世ロード”≫恋敵役から人気者になった役者は多い。木村拓哉(51)は93年のフジテレビドラマ「あすなろ白書」でヒロインに好意を寄せる青年役を熱演。作中の恋は破れたが、相手を後ろから抱きしめ告白する通称「あすなろ抱き」は大きな話題となった。最近では飯豊まりえ(26)がNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(22年)で、生見愛瑠が日本テレビドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(21年)で、ヒロインの恋敵役を演じ評価を高めた。

 ◇夏子(なつこ)1996年(平8)9月3日生まれ、東京都出身の27歳。2016年に「世にも奇妙な物語 秋の特別編」で女優デビュー。19年に舞台「私たちは何も知らない」でバッカーズ演劇奨励賞大賞。22年にフジテレビ「アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班」で地上波連続ドラマ初主演。特技はクラシックバレエ。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2024年06月06日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム