前田美波里「舞台の上で死にたい」芸歴60年 感謝、役者としての魂 菊田一夫演劇賞で特別賞 

2024年06月06日 12:13

芸能

前田美波里「舞台の上で死にたい」芸歴60年 感謝、役者としての魂 菊田一夫演劇賞で特別賞 
<第49回菊田一夫演劇賞授賞式>特別賞を受賞した前田美波里(撮影・小渕 日向子) Photo By スポニチ
 女優の前田美波里(75)が6日、都内で行われた「第49回菊田一夫演劇賞」の授賞式に出席した。
 演劇の発展のための一助として、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家らを表彰する賞。

 1964年に15歳で東宝ミュージカル「ノー・ストリングス」で舞台デビューした前田。「コーラスライン」「ウエスト・サイド・ストーリー」「レ・ミゼラブル」など、永年のミュージカルの舞台における功績から特別賞を受賞した。

 舞台デビューから60年。黒いワンピースで登場した前田は、年齢を思わせない美しいスタイルを披露。

 壇上に上がると、本賞を立ち上げた菊田一夫さんとの思い出をしみじみと振り返った。デビューのきっかけは、当時のマネジャーの「何とかして菊田さんの作品に出させよう」という思いから、前田が東宝の門を叩き、菊田さんに直談判しにいったこと。小さい声であいさつをする前田に対し、菊田さんから「声小さいぞ!芸能人みたいな名前だな」と言われたことを今でも覚えているという。

 「たくさんのご指導を頂いて、たくさんの作品をやらせて頂きました」と感謝。壇上に飾られた菊田さんの写真に向かって一礼する場面も。舞台と巡り合わせてすれた恩師に敬意を示し、受賞を報告した。

 “10年やって1年生だと思わないと舞台はやっていけないよ”という菊田さんの教えを胸に“6年生”の前田は「もう少し私、、生きたいと思います。それも舞台の上で。あとせめて、20年。良いじゃありませんか、ヨボヨボになっても…。そんな役を演じられている方はたくさんいます、いくつでもいいです。舞台の上で死にたい」と役者としての魂を言葉に表した。

 前田は、数多くのミュージカル、舞台のほか、映画、ドラマ、モデルなどマルチな分野で活躍している。

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