古市憲寿氏 過去最低の出生率1・20に「根っこに安心して子どもを産めないという気持ち…1番の大問題」

2024年06月06日 10:47

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古市憲寿氏 過去最低の出生率1・20に「根っこに安心して子どもを産めないという気持ち…1番の大問題」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 社会学者の古市憲寿氏(39)が6日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。厚生労働省が5日、2023年の人口動態統計(概数)を発表し、女性1人が生涯に産む子供の推定人数「合計特殊出生率」は1・20となり、過去最低を更新したことに言及した。
 出生率は全都道府県で低下。東京の0・99に次いで北海道1・06、宮城1・07の順に低かった。最高は沖縄の1・60で、長崎と宮崎の1・49が続いた。出生数は過去最少の72万7277人(前年比4万3482人減)で、23年の政府推計より11年早いペースで減少している。出生率、出生数ともに8年連続でマイナス。少子化対策関連法が5日に成立したが、出生率上昇への反転は見通せない状況となっている。

 これまでの出生率の最低は05年と22年の1・26だった。人口の維持に必要とされる出生率は2・07。今後の出生数に影響する婚姻数は90年ぶりに50万組を割り、前年比3万213組減の47万4717組で戦後最少。24年の出生数は70万人を下回る可能性がある。

 古市氏は「いまだに結婚したいですか、したくないですかって聞くと、独身者の8、9割は“したい”となる調査が多い。結婚した夫婦は、子供何人欲しいですかって聞くと、“2人とか3人”って答える人がまだまだいるんですよ」と言い、「だから本当だったら結婚もしたいし、子供も欲しい人がまだまだいるはずなんですね」と推察した。

 そのうえで「でも根っこに安心して子供を産めないという気持ちが多いと思うんですね」とし、「この社会で子供を産んでも、20年後30年後どうしようっていう不安がどうしてもある」と指摘した。

 そして、「これは本当に大問題で、日本の1番の大問題と言ってもいいと思う。この合計特殊出生率は、一般的に2・07を切ると人口が減っていくと言われている。だから今は1・20ということですから半減なわけですよ。全国の都道府県どこ見ても2を超えている所はないわけですね。考えてみると、日本の先行きどうなるんだろうと心配になる数字」と自身の考えを話した。

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