WBC決勝の村上とメジャー初本塁打の吉田 どっちの本塁打が凄い? 野球を数字で見る面白さ

2023年04月05日 07:30

野球

WBC決勝の村上とメジャー初本塁打の吉田 どっちの本塁打が凄い? 野球を数字で見る面白さ
メジャー初本塁打を放ち、喜びの表情を見せるレッドソックス・吉田(AP) Photo By AP
 侍ジャパン担当として3月のWBCでは第2回大会の09年以来、14年ぶりの世界一を取材できた。普段、プロ野球の取材をしている記者にとって面白かったのは野球を「数字」で見たこと。メジャー取材班がよく使う米国のサイトに投球、打球速度、飛距離、回転数、変化球の割合などが細かく出た。NPBも導入すればいいのに…、と思ったほどだ。
 以下の(1)と(2)の本塁打はどちらが凄いか。人によって意見は違うと思うが、数字は参考材料になる。

 <(1)村上のソロ>

 3月21日(日本時間22日)、米国との決勝戦で村上がローンデポ・パークの右翼アッパーデッキに、超特大のソロを放った。

 <(2)吉田のメジャー1号>

 4月3日(日本時間4日)、パイレーツ戦でレッドソックス・吉田が高さ11・3メートルの左翼の巨壁、フェンウェイ・パーク名物「グリーンモンスター」を越える2ランを放った。

 (1)と(2)、左右の違いはあるが、高さ的には同じようなところに飛んだ。数字ではどのような違いがあるのか?

 (1)村上=打球の飛距離は432フィート(約132メートル)、角度25度で、打球速度は115・1マイル(約185・2キロ)

 (2)吉田=打球の飛距離390フィート(約118・9メートル)、角度26度、打球速度104・6マイル(約168・3キロ)。

 引っ張った村上と、逆方向に打ち返した吉田では打球速度と飛距離の違いはあるが、角度はほぼ一緒だったことが分かる。

 ちなみにエンゼルス・大谷も21年5月に「グリーンモンスター越え」を記録した。その時の飛距離は370フィート(約112メートル)、角度33度、打球速度は102マイル(約164キロ)だった。(記者コラム・神田 佑)

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