「ヌートマニア」を引き起こす契機となった去年「5月21日」の偶然の出来事、スターはこうして誕生した

2023年04月05日 12:51

野球

「ヌートマニア」を引き起こす契機となった去年「5月21日」の偶然の出来事、スターはこうして誕生した
カージナルスのヌートバー(AP) Photo By AP
 大リーグ公式サイトが4日(日本時間5日)、「ヌートマニア」を引き起こす契機となった去年「5月21日」の偶然の出来事について報じている。
 カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(25)は太平洋を股にかけた世界的な人気選手になったが、それはペニシリンやプラスチックなど歴史上の偉大なる発見と同様、偶然がもたらしたものだったと指摘する。1年前開幕からメジャー(4月15日)でプレーしたヌートバーだったが、成績は16打数2安打、打率・125、長打ゼロとパッとせず、4月下旬に3Aに降格された。普通ならこれでしばらくは上がっては来れない。ところが5月21日のパイレーツ戦、カ軍で先発中堅手のハリソン・べイダーが試合開始直前にめまいを訴え、急遽ディラン・カールソンが先発したが、左太もも裏を痛めて、3回から内野手のトミー・エドマンが中堅を守った。ベイダーは試合中に回復、8回、9回は中堅でプレーした。翌22日はベイダーはスタメン出場で本塁打を放っている。その同じ夜、ヌートバーは3Aの試合で満塁本塁打を含む3本塁打7打点の大暴れ。カールソンが負傷者リストに入ったため、翌23日メジャー復帰を果たした。その後は打線をけん引する活躍、14本塁打、16二塁打、3三塁打と長打力も見せた。四球率が高く、バレル率12・1%、平均打球速度91・7マイルもトップクラスの数字だった。この活躍が侍ジャパン首脳陣の目にとまり、招集される。そしてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の大暴れで国際的なスターとなっている。

 公式サイトの記者が、5月21日の出来事について聞くと、ヌートバーは「それについてはいつも考えている。あの機会を得たのは幸運だったし感謝している。ただその後に起こったことは偶然ではない。全てがつながっていると考えている。このゲームでは常に準備ができていないといけない」と説明した。チームメートにめまいやケガがなければチャンスは巡って来なかったが、そのチャンスをものにできたのはヌートバーが次の機会を信じ、準備を怠らなかったから。こうしてスターが誕生している。

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