野村謙二郎氏 ルーキーらしからぬ打撃見せた森下 阪神打線の得点源として期待できる

2023年04月05日 07:20

野球

野村謙二郎氏 ルーキーらしからぬ打撃見せた森下 阪神打線の得点源として期待できる
野村謙二郎氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5―4広島 ( 2023年4月4日    マツダ )】 【野村謙二郎 視点】阪神の森下はルーキーらしからぬ打撃をしていた。中犠飛、適時二塁打、右前打と結果を出した打席はもちろん、アウトとなった7回の右飛も素晴らしい対応力をみせていた。ケムナの真っすぐを空振りし、差し込まれてのファウルなどで追い込まれてからも、カーブやフォークについていき、最後は真っすぐを痛烈なライナーとした。
 引っ張りが多いのかとも思っていたが、右肩がかぶらないので、逆方向にもいい打球を飛ばせる。体勢を崩されないため、真っすぐも変化球も同じスイング、つまり自分のスイングができている。3番ノイジーも調子がいいし、4番大山、5番佐藤輝の後ろの6番という打順なら、得点圏に走者がたまった場面の打席も増えるだろうが、阪神打線の得点源として大きな期待ができそうだ。

 広島先発の九里はボールを操って打ち取っていくタイプなのだが、カウント0―2と追い込んでから四球を出すなど、もっとストライクゾーンで勝負したらいい。せっかく投手有利のカウントに持ち込んでいるのに、ボール球が多すぎると球数も増えるし、結果、失点にすべて四球が絡み、もったいなかった。

 9回1死一塁での代走・大盛のけん制飛び出し(記録は盗塁死)も、ベンチがどういうサインを出していたかはわからないが、絶対にアウトになってはいけない場面。新井監督は今シーズンは“行けたら行け”の積極策を掲げて自主性に任せているが、もう1球待たせてフルカウントからスタートする策もあった。相手バッテリーも苦しんでいただけに、ギャンブル的な勝負は避けるべきだった。 (本紙評論家)

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