日本ハム・上沢 今季2度目の完封勝利 約1カ月ぶりお立ち台で「喜びもかなり大きい」

2023年09月02日 06:00

野球

日本ハム・上沢 今季2度目の完封勝利 約1カ月ぶりお立ち台で「喜びもかなり大きい」
<日・オ>9回、森を併殺に打ち取り完封勝利にを喜ぶ上沢(撮影・高橋茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム3―0オリックス ( 2023年9月1日    エスコンF )】 エースの貫禄だ。日本ハム・上沢直之投手(29)が1日のオリックス戦に先発し、9回3安打で5月17日の西武戦以来、今季2度目の完封勝利を挙げた。1シーズンでの複数の完封は11勝を挙げた18年以来2度目。チームは、8月に新庄政権では最多タイの14勝をマークした勢いを保ち、9月も好スタートを切った。
 常に向上心を忘れない。上沢のその姿勢が今季2度目の完封という結果になって表れた。快投の鍵はフォークだ。ひそかに磨いたその球でオリックス打線を翻弄(ほんろう)した。

 「今日はフォークが良かった。イメージを変えて、シンカーみたいな感じで投げ出してから良くなった」

 前カードの千葉遠征には同行せず、エスコンでの残留練習で、伊藤とフォークに関して意見交換した。伊藤の握りを参考に、元々の握りよりも人さし指と中指の開きを浅くして、打者の手元で鋭く変化する球種に変わった。「そんなに落ちてないけど、いい感じに(ストライクゾーンから)外れてくれる」。この日はカウント球として有効だったのに加え、2―0の8回1死三塁では代打・西野をそのフォークで一ゴロに打ち取るなど、決め球でも威力を発揮した。

 9回には、自身の登場曲である音楽ユニットのlittle by littleの「悲しみをやさしさに」が再び流れる粋な演出も後押し。通常はマウンドに上がる初回のみ流されるが「(テンションが)ぶち上がったっすね。凄く勇気になりました」と笑顔を見せた。

 白星も7月28日以来、約1カ月ぶりだ。お立ち台では「勝てなさ過ぎでしょ…。久しぶりだったので、喜びもかなり大きい」。エースの表情は実に輝いていた。(田中 健人)

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