3戦3勝!阪神・村上が得意燕狩り 計35回でわずか4失点 92球降板で、さあ鯉料理「次もしっかり」

2023年09月02日 07:00

野球

3戦3勝!阪神・村上が得意燕狩り 計35回でわずか4失点 92球降板で、さあ鯉料理「次もしっかり」
<ヤ・神>7回、オスナを三振にとった村上(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4-2ヤクルト ( 2023年9月1日    神宮 )】 もはや貫禄すら漂うマウンドさばきだった。連敗ストップを託された阪神の先発・村上が、7回3安打無失点の好投。防御率は1・79でリーグトップを維持し、9勝目でついに自身初の2桁10勝到達に王手をかけた。
 「風がホームラン(の入りやすい)風だったので、高めにいって外野フライ打たれたら(スタンドに)入るかもしれないので。ずっと低めってイメージでいけたのでよかった」

 低めに糸を引くような直球に加え、フォークやカットボールなどの変化球もさえて相手を翻弄(ほんろう)。6回には代打・沢井、山田、丸山和を3者連続三振に仕留めるなど、圧巻の投球で6回まで二塁すら踏ませずに攻撃へのリズムをもたらした。最年少3冠王の村上に対しても無安打2三振。5度目の対戦だった王者相手に、計35イニングでわずか4失点しか許さず。これで神宮でも3戦3勝。チームの対ヤクルト戦の今季勝ち越し、ならびに広島以外の4球団勝ち越し確定に導いた。

 シーズン序盤から先発としての役割を果たし続けるも、球宴前を6勝5敗で折り返し。防御率はこの時点で1・97を残しながら「貯金をつくりたかった。1つしか貯金がつくれなかったので、申し訳ない…」とまで口にしていた。「自分がクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)しても、勝てなかったら意味がない。点を取られても打者が打ってくれれば勝ちますし、0―1でも負けは負け。どれだけチームが勝てるか」。1軍定着は実質1年目ながらも先発としての自覚にあふれる25歳右腕は、これで球宴後は6戦3勝、負けなしを誇る。

 「次の登板もあるんで、そこを見据えて代えてもらったと思う。次もしっかり抑えられるようにやっていきたい」

 7回92球での降板と余力を残し、次戦先発が見込まれるのは8日の2位・広島との直接対決。チームのV前進に貢献した上で、目標とする10勝へ一気に到達してみせる。(阪井 日向)

おすすめテーマ

2023年09月02日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム