西武・栗山 石川KO弾!ベテランの意地 投球分析、前回ノーノーの雪辱

2023年09月02日 05:30

野球

西武・栗山 石川KO弾!ベテランの意地 投球分析、前回ノーノーの雪辱
<西・ソ>4回、3ランを放つ栗山(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武6―0ソフトバンク ( 2023年9月1日    ベルーナD )】 やられたら、やり返す。西武打線が、8月18日の前回対戦で無安打無得点試合を許した石川を打ち砕いた。その中心に、3日に40歳の誕生日を迎えるベテラン栗山がいた。
 「(チーム内にリベンジの思いは)あったと思う。口には出さないけど2戦続けてやられるわけにはいかない。反省も課題もあるから、それを実行する集中力はありましたね」

 各自が闘志を胸に秘め、初回から襲い掛かった。先頭の源田が石川からチーム13イニングぶりのヒットを中前に運び、3番・蛭間も中前打。2死後、栗山が四球でつないで満塁とした。「何とか対応していって、いい四球になりました」。外崎、佐藤龍が連続適時打で石川からチーム13イニングぶりの得点となる3点を先取。「パワーカーブでカウントを取られたら仕方ないと割り切っていった」。外崎が話すように前回対戦を各自が反省し、対策を練った結果だった。

 前回は出場機会がなかった栗山。ベンチから見て直球の強さと変化球の切れが印象に残った。その上で「緩急をつけるし、石川君はよりタイミングやと思う」と分析。石川の投球に熱視線を注ぎ、タイミングを合わせた。そして全て得点圏に走者を置いて巡ってきた3打席目。4回2死一、三塁で、7球目の難しい内角ギリギリのカットボールに鋭く反応した。右腕をこの回でKOする右翼ポール際への7号3ラン。「3打席連続得点圏はめったにないから、めったにないホームランが出るわけですよ」と笑った。

 チームは最下位に低迷する。でも、パ・リーグの名門球団として意地も誇りもある。長くチームの看板を背負う栗山のバットが、それを示した。(秋村 誠人)

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