無残返り討ち…ソフトB・石川 前回ノーノー西武に今季ワースト6失点 自らに怒り「戦略もくそも」

2023年09月02日 05:01

野球

無残返り討ち…ソフトB・石川 前回ノーノー西武に今季ワースト6失点 自らに怒り「戦略もくそも」
<西・ソ>初回、3失点しベンチに戻る石川(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク0-6西武 ( 2023年9月1日    ベルーナD )】 ソフトバンクは1日の西武戦で先発した石川柊太投手(31)は、8月18日にノーヒットノーランを達成した相手に対し、初回いきなり3失点すると4回には栗山に3ランを浴びるなど、球威も制球力にも欠け、4回を投げて今季ワーストタイの6失点で降板した。打線は最後まで得点を奪えず、ベルーナドームでは27イニング連続無得点の3連敗となった。今季11度目の零敗を喫し再び借金1となった。
 自分に対する怒りをぶちまけて帰宿した。4回に104球を要し今季ワースト9安打、同タイ6失点で降板。誰もが目を疑う内容だった。8月18日にノーヒットノーランを達成した際と同じ西武・平良との投げ合い。あの石川とはかなりほど遠かった。

 「球は行ってないし、思ったところに投げられてない。反省も勝負もできない。これが実力、ポテンシャル」

 偉業達成で4勝目を挙げた相手に今季6敗目。「前回はインコースだったのでアウトコース中心と書いておいてください」と登板前日の不敵な笑みは、どこへやら。初回先頭の源田に真ん中高めパワーカーブを強振され中前打。なおも1死一塁で蛭間に真ん中低め直球を中前打。四球も絡み、なお2死満塁で外崎に外角カットボールを2点打。続く佐藤龍にも内角直球を左前打されていきなり3点を失った。

 「戦略もくそもなかったです」。直球の最速が140キロ台前半。150キロを超える剛球が出ない。4回からカットボールを決め球に変更。そして同一、三塁で栗山にその決め球を完璧に狙われ3ラン被弾。すべて読まれた。

 見守った藤本監督も乱調理由が分からず、首をかしげた。「石川どうしたんやろう。球が弱かった。ここまでいい投球してたのに。何かおかしい。次回はしっかり投げてくれるでしょう」。ため息とともに次回までの改善を願うしかなかった。

 打線は平良の前にゼロ更新。0―6となった5回にベンチ前で円陣を組んだが単打7本で無得点。これでベルーナドームで3連敗となり、さらに27イニング無得点の事態となった。

 8月31日のホームでのサヨナラ劇勝後の所沢で完全なる沈黙劇。再びの借金生活で、2位ロッテと5差に開いた上に、きょう2日は今季4戦して0勝2敗、防御率1・04と抑えられている天敵・高橋が立ちはだかる。「野手はあきらめず、集中していた」と指揮官は選手を責めなかったが理想はある。「つないで、つないで、がセオリー。いい投手ばかり来る。打てないじゃ困る。また頑張りましょう」。攻守における嫌な湿気を、打破するしかない。(井上 満夫)

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