DeNA・東 バウアー離脱も何の!番長以来8連勝で自己最多12勝 CS争い4位・巨人離した3差

2023年09月02日 05:30

野球

DeNA・東 バウアー離脱も何の!番長以来8連勝で自己最多12勝 CS争い4位・巨人離した3差
<D・巨>12勝目を挙げた東(左)と山本はバナナで12を象る(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   DeNA9-3巨人 ( 2023年9月1日    横浜 )】 2球目だった。DeNA・東は初回、快投を確信した。「先頭打者の浅野選手の内角直球ですね。それで勢いがついた。変化球を生かすための直球も良く、投球自体も凄く良かった」。1ストライクから内角を突く145キロの直球。どん詰まりの一邪飛に仕留めた。これがリーグ単独トップの12勝目への序章となった。
 2回に岡本和、6回に長野に一発を浴びたが、要所を締めた。チェンジアップにスライダー、何よりも軸になったのは140キロ台中盤の直球。初回の確信通り7回6安打3失点でまとめた。

 球団では97年の三浦大輔(現監督)の9連勝以来26年ぶりとなる8連勝での12勝目。新人王を獲得した1年目の18年にマークした11勝を上回るプロ最多となった。

 試合前には投手陣に衝撃が走った。フル回転で10勝を挙げていたバウアーが「右腸腰筋遠位部損傷」で出場選手登録抹消。「離脱の事実は変えられない。彼が戻ってくるまでチーム全員でカバーしたい」。気迫も込めての好投で3位を争う4位・巨人3連戦の初戦を奪い、3ゲーム差に広げた。

 どうしても勝ちたい理由がもう一つあった。2日は祖父・宏さんの88歳の誕生日。「三重県出身でも大洋(現DeNA)ファンで。一緒にキャッチボールもしてくれた。誕生日に孫のいいところを見せたかった」。米寿のお祝いと感謝の白星でもあった。

 投げ負ければ11勝で並ばれていた巨人・戸郷との投げ合い。「ワクワク半分、不安半分だった」と苦笑いしたが、チームとともに貴重な勝ち星を拾った。「自分の財産になる。緊張感のある中で投げられているのは価値のあること。12勝目、まだまだです!」。27歳の左腕は最後までチームのために腕を振る。(大木 穂高)

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