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ソフトバンク・甲斐　技あり1号「なんとかしたい気持ちだけ」　先発・東浜も驚嘆「あの打ち方で入るとは」

2024年04月29日 05:00

野球

ソフトバンク・甲斐　技あり1号「なんとかしたい気持ちだけ」　先発・東浜も驚嘆「あの打ち方で入るとは」
＜ソ・西＞7回、ソロを放つ甲斐（撮影・岡田　丈靖） Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク3―2西武 （ 2024年4月28日    ペイペイD ）】 この男の一発はやっぱり、効果的だった。ソフトバンク・甲斐が1―1で迎えた7回2死、西武の左腕・隅田のチェンジアップに泳がされながら左翼ホームランテラス席に飛び込む勝ち越しの1号。開幕24試合目に出た。
　「（東浜）巨さんが踏ん張っていた。なんとかしたい気持ちだけでした。うまく拾うことができ、最高の結果となってよかった」

　“気持ち”はベンチにいる東浜にも伝わる。7回1失点で交代予定だった右腕はその一発を見て頭を抱えた。勝利投手の権利が発生したことを喜んだわけではない。「あの（泳いだ）打ち方で入るとは思わなかった。びっくりしました。さすがです」。味方投手も驚かせる意外性の一発。好リードや9回1死一塁で代走・山野辺の二盗を阻止する“キャノン”など、攻守でチームの支柱となった。

　結果、延長12回サヨナラ勝ち。昨季、本塁打を放った試合は10試合9勝1敗。打点を挙げれば27勝4敗1分けの勝率・871だった。今季は打率1割台と苦しみ、打点も3点目だが、これで3戦全勝。“勝ち運”を持った一打は健在だった。

　延長10回に代打を送られたが、お立ち台へ上がったことが殊勲を物語る。「次こそ、（東浜に）勝ちをつけられるように頑張っていきます」。ヒーローはこの日、やり残した仕事の完遂を誓った。

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