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ソフトバンク 球団初西武戦開幕5戦全勝で貯金10! 育成出身・川村の活躍に小久保監督もニッコリ

2024年04月29日 05:00

野球

ソフトバンク 球団初西武戦開幕5戦全勝で貯金10! 育成出身・川村の活躍に小久保監督もニッコリ
<ソ・西>12回、打者・柳田の時に相手パスボールで三走・緒方が生還。サヨナラ勝ちし盛り上がるソフトバンクナイン(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク3―2西武 ( 2024年4月28日    ペイペイD )】 2戦連続の延長サヨナラ勝ちで底力を見せつけた。ソフトバンクは28日、延長12回の激闘の末に西武を3―2で下し、今季初の5連勝を収めた。川村友斗外野手(24)の途中出場からの活躍などで総力戦に勝利。西武戦の開幕5連勝は4分けを挟み10連勝した1951年以来73年ぶりで、引き分けなしの5戦全勝は球団史上初の快挙だ。両リーグ最速で貯金10とした。
 予想外の幕切れとなった。延長12回2死満塁のチャンス。相手の捕逸により三塁走者の緒方がサヨナラのホームを踏んだ。小久保監督は「どっちに転んでもおかしくない試合でした。こんな終わり方があるのかという感じでしたね」と勝利をかめしめた。

 野手全選手をつぎ込む総力戦で2戦連続で延長サヨナラ勝利を収めた。指揮官は途中出場で存在感を見せた川村の名前を挙げ、「周東がいない間もセンターで結果を残してくれていた。素晴らしい活躍で非常に頼もしく見えますね。2軍から一緒にやってきた中で“目が合ったら行けるような選手になれ”と言ってきたことを実戦してくれてますね」と目を細めた。

 この日は家庭の事情で一時チームを離れていた周東を6試合ぶりに先発起用し、川村は延長11回表の守備から出場した。小久保監督は同時に4人の野手を入れ替え、川村をその裏の攻撃で先頭になる2番に入れた。周東の体力面も考慮したという指揮官は「川村が先頭からなら面白いかなと思って」とベンチワークを振り返った。

 その起用に川村が応えた。11回は死球で出塁すると、続く柳田の左飛では相手の隙を突き、一塁コーチャーの本多内野守備走塁コーチの「行け!」の声とともにタッチアップして二進する好走塁を見せた。

 そして、12回には2死一、二塁から右前打を放った。「後ろがギーさん(柳田)だったので、つなごうと思って打席に入ってました」。外野の極端な前進守備で適時打とはならなかったが、5試合連続安打で歓喜の瞬間につなげた。

 今季の開幕前に支配下に昇格。昨季まで2年間、2軍で指揮官の薫陶を受けてきた。背番号61の“小久保チルドレン”は「1軍では(試合)途中からの仕事が求められていると思う。1軍は勝つための場所なので、走塁でも守備でも、チームに必要とされる人間になりたいと思ってます」と力強く語った。

 今季初の5連勝で両リーグ最速で貯金10に到達。西武戦の開幕からの5戦全勝は球団初の記録だ。快挙の陰には頼もしい控え選手の働きもある。(木下 大一)

 ○…ソフトバンクは5連勝で今季成績を24試合16勝6敗2分けとし、貯金を10に増やした。開幕24試合以下での貯金10到達は2005年(24試合17勝7敗)以来。1955年には開幕10連勝を記録している。

 ○…今季の西武戦は開幕から5連勝。開幕5連勝以上は、当時ソフトバンクが南海、西武が西鉄だった1951年の10連勝(4分け挟む)以来73年ぶり2度目。引き分けを挟まない開幕から5戦全勝は球団初。

 ○…2試合連続サヨナラ勝利は2021年3月27、28日のロッテ戦以来。

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