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西武 延長15連敗…12回2死満塁でまさか最後は捕逸 10回以降毎回三塁まで進んだのに…呪われたまま

2024年04月29日 05:30

野球

西武 延長15連敗…12回2死満塁でまさか最後は捕逸 10回以降毎回三塁まで進んだのに…呪われたまま
<ソ・西>延長12回、2死満塁、捕逸でサヨナラ負けを喫した古市(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武2-3ソフトバンク ( 2024年4月28日    みずほペイペイ )】 西武は28日、ソフトバンクに延長12回の末に2―3で2試合連続のサヨナラ負けを喫した。2死満塁から古市尊捕手(21)が捕逸を犯し、三塁走者に生還された。2リーグ制以降のプロ野球ワースト記録の延長戦の連敗は15に伸びた。延長10回以降は毎回三塁まで走者を進めながら、あと一本が出ず。またも延長戦の呪いは解けなかった。
 悪夢はまだまだ終わらなかった。2―2の延長12回2死満塁、7番手・ヤンが柳田を追い込み、投じた4球目だった。11回から途中出場の古市が外角直球をまさかの捕球ミス。ファウルゾーンにボールが転々とする間に三塁走者が生還して2日連続のサヨナラ負けを喫した。捕逸が記録された3年目の捕手はその場でうずくまり、涙。昨年6月から延長戦15連敗で、2リーグ制以降のワースト記録更新となった松井監督は「そこはこちらが使っているので、こちらの責任」と目線を下げた。

 好機は何度もあった。1―2の8回1死満塁で、佐藤龍の右犠飛で同点に追いつく意地は見せた。9回は抑えのオスナを攻めて2死二塁としたが、金子侑が三直に倒れた。

 延長戦に入ってからは毎回三塁まで走者を進めたが、呪いにかかったかのように全て還せず、延長3イニングだけで7残塁を積み上げた。10回は1死一塁からアギラーが左翼線安打を放つも、暴走気味に二塁を狙い憤死とちぐはぐさも目立った。極め付きは12回だ。1死満塁の絶好機を築き、誰もが「延長の悪夢」脱出を夢見たが、外崎がまさかの三ゴロ併殺。最後までホームベースが遠かった。

 12安打を放つも、25日オリックス戦から30イニング連続で適時打がない。チーム打率・207は両リーグワーストで指揮官は「何とか走者を動かしながら得点圏に送っているが、得点に絡めていない」。今後は「状況や相手投手のことなども考えながら」とスクイズ、セーフティースクイズなどの泥くさい作戦を交えた戦いを示唆した。

 7人の執念の投手リレーも実らず、今季6度目のサヨナラ負けで、直近15試合は2勝13敗。今季最多借金8に膨らみ、解けない呪いの下で早くも正念場を迎えた。(福井 亮太)

 ○…サヨナラ捕逸は15年9月29日阪神戦で嶺井(D)が記録して以来、プロ野球16度目(15人目)。パでは同年8月5日ロッテ戦の伊藤(オ)以来、9年ぶり5度目で西武では初。チームは昨年6月15日巨人戦から延長戦15連敗。15連敗以上は、プロ野球ワーストの40~41年朝日の17連敗に次いで2度目。サヨナラ試合は昨年8月12日ロッテ戦から9連敗となり、53年の球団ワースト記録に並んだ。これで月間5度目の延長サヨナラ負けはプロ野球史上初めて。

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