×

ソフトバンク・和田 “交流戦男”の本領 白星スルリも5回零封「粘り強く投げることができた」 

2024年06月03日 06:00

野球

ソフトバンク・和田 “交流戦男”の本領 白星スルリも5回零封「粘り強く投げることができた」 
<ソ・広>先発した和田(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク5-3広島 ( 2024年6月2日    みずほペイペイ )】 白星はつかなかったものの、こっちの43歳も凄かった。ソフトバンク・和田は5回2安打無失点、今季最多の6三振を奪った。
 「球数的(87球)にはもっと長い回を投げなければいけないので、チームには申し訳ない。でも、5回まで粘り強く投げることができたし、点を与えなかったのは良かった」

 立ち上がりは制球が定まらず、初回は四球の走者から2死二塁とされるなど「ばたばたしてしまった」と27球を要した。4回無死一塁、4番・小園からは高めのボールを振らせて三振。捕手・海野に謝るしぐさをしたほど「狙って三振だったらいいですけど、結果オーライ」と苦笑いする完全な失投だった。

 ただ、状態がいまひとつでも抑えられる要因はある。交流戦は歴代2位の27勝。「対戦の少ない選手も多いので、そういうのもあるのかと思います」と和田。初速と終速の差が小さく、打者に“伸びる”感覚だと言われる。打席数の少ないセ・リーグの打者には厄介だ。「投げながら修正」して調子を取り戻し、4回2死からは4者連続三振で締めた。

 交流戦歴代1位のヤクルト・石川はこの日、通算29勝目を挙げた。1学年上の先輩左腕の偉業には「完封ですよね?いいなぁと、凄いなぁと思います。(悪天候で)コンディションがよくない中、ゼロに抑えているのは凄い」と最敬礼だ。

 3―0の9回に同点となり、自身の3勝目は消えたが、試合後、朗報が飛び込んできた。母校・早大の優勝だ。「凄くうれしかったです。(慶大出身の)達(柳町)と広瀬には悪かったですけど」とにやり。卒業し、プロ入りして21年目。和田はいまだに、凄いボールを投げ続けている。

おすすめテーマ

野球の2024年06月03日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム