巨人・秋広で再奪首 駆けつけ昇格!左前打→決勝ホーム 2軍戦準備も坂本が腰の不調で急きょ

2024年06月03日 05:30

野球

巨人・秋広で再奪首 駆けつけ昇格!左前打→決勝ホーム 2軍戦準備も坂本が腰の不調で急きょ
<西・巨>5回、立岡の先制適時打で生還する秋広(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【交流戦   巨人7―1西武 ( 2024年6月2日    ベルーナD )】 スタメンは、ベルーナドームではなく、平塚球場で知った。後に5月15日以来の首位浮上への道を切り開く巨人・秋広は、2軍戦出場に備えていた。午前10時15分に1軍行きを知らされ、野球道具をまとめ、ジャージー姿で球団スタッフが運転する車に飛び乗った。
 「(2軍の)野手ミーティングに行こうとしたら、ベルーナに行ってこいと言われた。最初はウソかなと思ったら本当だった」

 緊急昇格だった。坂本の腰の状態が思わしくなく、首脳陣は球場入り後に決断した。合流だけでなく即「7番・一塁」で出場。5月20日に降格後は、打率・438、1本塁打、4打点と結果を残し、約70キロの距離を移動中の車内でタブレットを開き、相手先発ボーの映像を見て備えた。

 グラウンドに姿を現したのは、打撃練習終了25分前の午前11時50分。予定していないフリー打撃だったため、打撃投手を務めたのは亀井外野守備兼走塁コーチ。「時間がないなりに、集中していい準備ができた」と速いテンポで投げ込まれる球を汗だくで打ち返した。

 円陣では声出しも担当し、0―0の5回1死で左前打を放ち出塁。2死二塁から立岡の左翼線適時打で決勝点となる先制のホームを踏み、この回3得点と均衡を破るきっかけとなった。21歳が打線を活気づかせ、交流戦2カード連続勝ち越しでの首位浮上に貢献した。ドタバタな一日を終えて「チームが勝てて良かった」とやっと一息。平塚球場に残してきた「私服だけない」と苦笑いし、ジャージー姿で帰りの車に乗り込んだ。(小野寺 大)

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