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ドジャース・山本由伸6勝、靴ひも切れても集中力切れず 切れ切れ直球を軸に6回7K1失点

2024年06月03日 01:30

野球

ドジャース・山本由伸6勝、靴ひも切れても集中力切れず 切れ切れ直球を軸に6回7K1失点
<ドジャース・ロッキーズ>6勝目を挙げた山本(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース4-1ロッキーズ ( 2024年6月1日    ロサンゼルス )】 ドジャースの山本由伸投手(25)が1日(日本時間2日)、ロッキーズ戦に先発し6回7安打1失点で6勝目を挙げた。メジャー自己最多の101球を投げ、同じく最多の54%を投じた直球を軸に毎回の7奪三振の好投。「2番・DH」で出場した大谷翔平投手(29)は、日本選手3人目となるメジャー通算100盗塁をマークした。
 ブルーのグラブを叩いた山本が、捕手のスミスと左手でハイタッチを交わした。3点リードの6回2死二、三塁、全く同じ98年8月17日生まれのモンテロを、今季最多の101球目、90・1マイル(約145キロ)のスプリットで遊ゴロ。一発同点のピンチをしのぎ、6勝目を手にした。

 「ずっと粘りのピッチングになってしまった。球数が多くなりましたけど、粘りのピッチングができたので、なんとか抑えられた」

 右打者7人が並んだ強打のロッキーズ打線を封じた鍵は、直球だった。この日の最速はメジャー最速の97・2マイル(約156・4キロ)まで0・1マイルに迫る、97・1マイル(約156・2キロ)。平均では95・5マイル(約153・7キロ)で、今季平均95・3マイル(約153・3キロ)を上回った。101球中55球。今季12試合目で初めて50%超えの54%を投じ「なんとかストレートでカバーできた」とし、デーブ・ロバーツ監督も「今夜は直球の制球力がお見事だった」と称えた。

 アクシデント続きも関係なかった。2回、一度はマウンドに向かったが、右のスパイクのひもが切れロッカーへ戻った。試合前から切れる予感があったが「ずっと同じスパイクで、凄いしっくりきていた。もう1試合粘ろうと思って」とロッカーの椅子の上に、しっかり予備を用意。その2回に犠飛で1点を失ったが、集中力は切れることなく毎回の7三振を奪った。5月29日のニューヨークでのメッツ戦後は、ロサンゼルスへ戻るチャーター機の出発が8時間30分遅延。「ここ10年で初めてって言ってたので貴重な経験ができましたね」。オフだった30日は球場での練習を取りやめ、自宅でキャッチボールなどを行って対処した。

 過酷なメジャーの環境にも適応し、2試合ぶりの白星。並んでいたカブス・今永を上回り、勝ち星は今季日本選手単独トップに立った。(笹田 幸嗣通信員)

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