日本ハム・水谷が打ち直しプロ1号!「熱男~!!」ルールなら本塁打…3回幻弾直後に決めた

2024年06月03日 06:00

野球

日本ハム・水谷が打ち直しプロ1号!「熱男~!!」ルールなら本塁打…3回幻弾直後に決めた
<日・D>4回、2ランを放ちポーズする水谷(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   日本ハム9―2DeNA ( 2024年6月2日    エスコンF )】 川村さん、見てますか――。大歓声をかみしめながら、日本ハム・水谷がゆっくりと一周した。高卒6年目、飛び出した待望のプロ初アーチ。一塁ベンチで祝福を受けると、天に向かって右拳を突き上げてこう叫んだ。
 「熱男~!!」

 6―2で迎えた4回1死二塁。大貫のカーブを豪快に振り抜き、左中間へ運んだ。直前の3回には本塁打ゾーンとなる左中間フェンス上部の鉄柵に直撃も、グラウンドに跳ね返って二塁打と判定されていた。本塁打の境界の青いラインより上に当たり、グラウンドルールでも「跳ね返っても本塁打」と明記されているが、リクエストの要求もなく幻のプロ1号に。打ち直しで、正真正銘の本塁打となり「記念の1本目がしっかりとした本塁打で良かった」と喜んだ。

 ソフトバンク時代の20年。川村隆史3軍コンディショニング担当が、くも膜下出血で死去した。2年目の水谷の相談役でもあり「陽気な関西弁のおじいちゃんでした」。亡くなる1週間ほど前には「初本塁打打ったら熱男だな、と話していたんです」。自主トレで師事する松田宣浩氏のパフォーマンス。約束を果たす叫びだった。

 交流戦は5試合で19打数11安打5打点。12球団トップの打率・579と打ちまくり、新庄監督は「僕のプロ野球人生の125本を目指してもらえたら」と期待を込めた。チームの連敗も2で止め、貯金も再び8に。昨オフに現役ドラフトで加入した大砲候補の覚醒が、快進撃を支えている。(清藤 駿太)

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