ソフトバンク・近藤 自身2本目のサヨナラ弾「最高な気分」 主砲不在の非常事態でも広島を3連破 

2024年06月03日 06:00

野球

ソフトバンク・近藤 自身2本目のサヨナラ弾「最高な気分」 主砲不在の非常事態でも広島を3連破 
<ソ・広>10回、サヨナラ2ランを放った近藤(右から2人目)はナインと一緒に大喜び(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク5-3広島 ( 2024年6月2日    みずほペイペイ )】 ソフトバンクは近藤健介外野手(30)が2日の広島戦の延長10回2死一塁、自身初の1試合2発となる8号サヨナラ本塁打を放った。柳田悠岐外野手(35)が5月31日のカード初戦で右脚負傷し、全治4カ月で離脱したが、昨季の本塁打、打点の2冠に輝いた男の頼もしい一発だ。チームは今季6度目のサヨナラ勝ちで、同じく6度目の同一カード3連勝。主催試合は5月6日の日本ハム戦以来驚異の12連勝となった。
 千両役者だ――。集中力に加えて勝負強さが抜けている。近藤が、またひと振りで決めた。ただお立ち台ではかわいく興奮した。

 「もう、最高な気分でいます。打ったのを忘れるくらい、興奮しています。少し泳がされましたけど、ヘッドが利いていたし入るかなーくらいでした」

 3―3の延長10回2死一塁。相手の島内は5月31日のカード初戦でチェンジアップを中前打していた。「直球がいいんでね。直球の意識が強かったし(2球目に)空振りしていたんで良かった」。カウント1―2からの4球目に再びあのチェンジアップ。その変化後を捉えて最後は右手一本で右翼ホームランテラス席へと運ぶ自身2本目の8号サヨナラホームランだった。

 2回1死では先制7号ソロを放っており、プロ13年目で初の1試合2本塁打。最初も最後も近藤だった。チーム6度目のサヨナラ勝ちで、前回5月19日西武戦でも近藤のサヨナラ打で勝った。「1人で得点が取れるのが本塁打だけど、状況に応じて変化できているのはいいことかな。でも、みんながつないでくれているおかげ」。感謝の心は忘れない。

 31日の同カードで柳田が右脚を負傷し、全治4カ月の長期離脱となった。「本当に一番、悔しいのはぎーさん(柳田)だと思いますし、帰ってきた時にいい順位で、また暴れてもらえる舞台を整えたい」。柳田のいた3番は5月打率・373と絶好調だった栗原が入り、不動の5番。「(柳田は)打席の姿で安心感を与えてくれる。いなくなって改めて偉大な人だと思う」と語る一方で「変わらず(4番の)山川さんの打席の後(投手が)一瞬、気が抜けた、おいしいところを頂こうかなと」と打線での意識は変えないつもりだ。

 今季6度目の同一カード3連勝。これで主催試合は5月6日の日本ハム戦以来12連勝だ。「地の利じゃないですか。地の利を生かすのは勝負の鉄則」と小久保監督。本拠地で勢いをつけ、あす4日からは敵地6連戦だ。近藤は「3連勝はできましたけど、そんなにうまくはいかない。粘りながら、勝っていけたら」。勝ってかぶとの緒を締めるのもまた、勝負の鉄則である。(井上 満夫)

 《緒方が今季6度目の劇勝を演出》守備固めで途中出場し「4番」に入った緒方が、サヨナラ勝ちを演出した。延長10回2死走者なし。3球で追い込まれたものの、ファウルで粘り、8球目のチェンジアップを見極めて四球。続く近藤がサヨナラ2ランを放った。2軍監督時代から目をかけ、今季開幕前に支配下登録された教え子の活躍に小久保監督は「追い込まれた後、真っすぐは反対方向にファウル、低めは見逃した。打席数は多くないのに、ああいう姿を見せてくれると必要な戦力だなと思います」と手放しで喜んでいた。

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