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阪神・森下 プロ初の先頭弾 初回表に打ち1―0は球団初 岡田監督は“説教”「何でホームラン打つんや」

2024年06月03日 05:15

野球

阪神・森下 プロ初の先頭弾 初回表に打ち1―0は球団初 岡田監督は“説教”「何でホームラン打つんや」
<ロ・神>初回先頭の森下が本塁打を放つ(撮影・・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神1-0ロッテ ( 2024年6月2日    ZOZOマリン )】 5月17日ヤクルト戦以来の先発1番を託された森下が、虎の子の1点を叩き出す自身初の先頭打者本塁打を放った。メルセデスの浮いたチェンジアップを逃さず、左翼席へ運んだ。阪神が1―0の勝利を収めた試合で、1回表に先頭打者本塁打が飛び出すのは球団史上初めて。歴史的な一発に岡田監督から手放しで称賛…とはいかず、愛のある?“ダメ出し”を食らった。
 「ホームランは打つな、言うたのに…。その代わり全部塁に出ろ、言うたんやけど」

 試合前の打撃練習を終え、指揮官から直接「全打席出塁」の任務を課された。貧打解消のキーマンとして与えられたリードオフマンの役割を意気に感じ「自分も、全打席出塁します、みたいなことを言った」と固い誓いで応えながら、一振りで1点を奪ってしまった。悠々と生還した23歳は歓喜に沸くベンチへ。最前列に陣取る渋面の指揮官とハイタッチした際、“小言”を言われたという。

 「(岡田監督が)何か言っていました。ホームラン狙わずに出塁してこい、と言われてホームラン打ったので、何か言われてるのかな、と思った」。森下には聞こえなかったが、虎将は「何でホームラン打つんや、って」と“説教”したと苦笑い。だが結果的に、4月26日のヤクルト戦以来、出場27試合ぶりの一発となった6号ソロによる1点が勝敗を分けた。

 「試合前に“1番でいく”と平田ヘッドから言われていたので、しっかり準備できた。ここ2試合、いい成績が出ていなかったので、切り替えて、思い切っていこう、と」

 途中出場した前日は、愛斗の打球が自身の頭上を越えて延長11回サヨナラ負け。5連敗の悪夢を一掃したのは、頼もしき背番号1のバットだった。

 「まだ交流戦も2カード消化しただけ。ここから巻き返せる」

 あす4日から舞台は再び甲子園へ戻り、楽天、西武と6連戦を戦う。首位・巨人とはわずかに0・5ゲーム差。再奪首を期し、鷲と獅子に一泡吹かせる。(八木 勇磨)

 《初回表の先頭打者弾では球団史上初》森下(神)がプロ初の初回先頭打者本塁打。先発の才木がこの1点を守って完封した。阪神の初回先頭打者本塁打の1―0勝利は、67年7月22日のサンケイ戦初回裏、藤田平の先頭打者弾以来57年ぶり2度目だが、初回表の先頭打者弾では球団史上初。前回67年は投手3人の継投で、投手1人の完封で達成も初めて。なお、プロ野球で初回先頭打者本塁打の1―0勝利は、23年中日の9月16日巨人戦(裏、打者=岡林)以来21度目(表8度、裏13度)。

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