早大 完全V!「一球入魂」胸に7季ぶり単独最多47度目 小宮山監督「立派だと思う」

2024年06月03日 05:00

野球

早大 完全V!「一球入魂」胸に7季ぶり単独最多47度目 小宮山監督「立派だと思う」
<慶大・早大>優勝し、印出(前列左から2人目)ら笑顔のナインに胴上げされる早大・小宮山監督(中央)(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【東京六大学野球・最終週最終日   早大12―2慶大 ( 2024年6月2日    神宮 )】 早慶戦の2回戦が行われ、早大が12―2で慶大に連勝。勝ち点5とし、20年秋以来7季ぶりの優勝を果たした。並んでいた法大を上回るリーグ単独最多の47度目の優勝。優勝した15年以来9年ぶり15度目の全日本大学野球選手権(10日開幕、神宮ほか)出場を決めた。
 手拍子とともに早大ナインの「サトル!」コールが始まった。ロッテ時代の背番号にちなみ、14回も宙を舞った小宮山悟監督。勝ち点5を奪っての7季ぶりの頂点に「正真正銘の完全優勝。選手たちが血のにじむような努力をしてくれたおかげ。立派だと思う」とナインをねぎらった。

 リーグトップのチーム打率・304を誇る打線が、王手をかけた一戦でも19安打12得点と爆発した。初回に中前打した1番・尾瀬が2回、1―1としなおも2死一、二塁から決勝打となる勝ち越し右翼線二塁打。1点差に迫られた5回は、先頭で右越え1号ソロを放ち、サイクル安打にあと三塁打のみとした。打者一巡した2死一、二塁は左前適時打し7安打6得点の11人攻撃の中心となった。早慶戦初の快挙は逃したが4安打3打点、打率・479で初めて首位打者となり「チームに流れを持ってこられたかな」と胸を張った。

 初代監督を務めた飛田穂洲(すいしゅう)が残した「一球入魂」を実践。優勝が懸かった昨秋の早慶3回戦では、試合前練習でボール拾い担当の選手がはしゃぎ、3―5で敗れた。西東京市のグラウンドに戻り指揮官は「優勝できるわけがないだろ!」と一喝。ボール拾いでも「一球入魂」を求め、プロ注目捕手の印出が新主将となったチームは改心した。再出発から1週間後、指揮官が印出に「このまま練習を続ければ必ず優勝できる」と伝えるほど、練習質と量が格段に向上。17打点で打点王の印出は「一球入魂の精神を続けた結果、粘り強いチームになった」とした。

 優勝した15年以来9年ぶりの全日本大学野球選手権出場。小宮山監督は「あと4つ。六大学の代表として日本一を獲るためにまた明日から鍛えます」と6度目の全国の頂点を見据えた。(柳内 遼平)

 ▼西武・蛭間(22年度卒。2年時に前回20年秋の優勝を経験)おめでとうございます。自分たちの春は本当に勝てなかったので先輩として誇らしいし、凄いです。後輩が頑張っていると刺激をもらえるので、自分も恥じないように頑張りたい。

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