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大商大・真鍋 V撃全国デビュー「食らいつくぞという気持ち」大学でも主役演じる

2024年06月11日 06:00

野球

大商大・真鍋 V撃全国デビュー「食らいつくぞという気持ち」大学でも主役演じる
<中央学院大・大商大>初回、適時打を放つ大商大・真鍋(撮影・松永 柊斗) Photo By スポニチ
 【全日本大学野球選手権第1日   大商大1―0中央学院大 ( 2024年6月10日    東京D )】 開幕し、東京ドームと神宮球場で1回戦7試合が行われた。大商大は中央学院大を1―0で下し、開幕戦を制した。「5番・DH」で先発出場した真鍋慧(けいた=1年)が初回に先制の決勝打を放ち、鮮烈な大学での全国大会デビューを飾った。中京大は日本文理大を4―0で破って初戦を突破。福井工大、中部学院大、佛教大も2回戦に駒を進めた。
 大商大の真鍋には、大学でも主役を演じられる器がある。今春リーグ戦で主に担った2番ではなく5番で先発出場すると、初回2死一、二塁の先制機で打席が回った。カウント2―2からの低めスライダーに反応。右前への決勝打を決め、「食らいつくぞという気持ちでした」と喜んだ。

 高校通算62本塁打を数えた広陵高(広島)時代から知名度は抜群だった。昨秋のドラフト会議で指名漏れした直後、両親に「次は大学4年間迷惑をかけるけど、よろしくお願いします」と伝えた。大学1年春からリーグ3位タイ打率・333(42打数14安打)をマーク。打力が大学でも通用することを示した。

 東京ドームでは昨年、高校日本代表が大学代表との壮行試合を行った。両親は代表選出を願ってチケットを事前購入していたが、落選。そうして持ち越しとなったドーム初打席を見ようと、両親と兄・駿(たけと)さんが三塁側観客席で観戦した。父・隆さん(51)は「本人は指名漏れにも“プロに行く機会がなくなったわけではない”とケロッとしていました」と当時の状況を振り返る。守備位置変更を見越し、進学前に外野用グラブを購入して大阪へ。1人暮らしを気にかける家族に成長した姿を見せた。

 「甲子園とは全然違う雰囲気でしたけど、同じくらいワクワクしました」。高校時代と同様に大舞台で映えた。(河合 洋介)

 ◇真鍋 慧(まなべ・けいた)2005年(平17)6月17日生まれ、広島市安芸区出身の18歳。小1でソフトボールを始め、中学から野球に転向して安芸リトルシニアで投手などを務めた。広陵では1年夏から背番号3でベンチ入り。甲子園には2年春、3年春夏の3度出場。大商大では1年春にDH部門でベストナインを受賞。50メートル走6秒3、遠投105メートル。1メートル90、98キロ。右投げ左打ち。

 《鈴木豪2安打完封》○…大商大の横手投げ右腕・鈴木豪太(3年)が、2安打完封勝利を挙げた。「カットボールが良かった。一人で投げきれば明日につながると思っていました」。5回2死無走者で右前打を浴びるまで無安打投球を継続。シュート気味に変化する直球とカットボールを軸に9三振を奪った。今春はリーグ戦を含めて計43回2/3で防御率0・00を継続。「全国大会でもゼロに抑えられたことは自信になりました」と胸を張った。

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