ソフトバンク・柳町 交流戦最高打率に挑戦「1試合に集中して、挑むのみ」15年秋山の・432射程

2024年06月11日 05:20

野球

ソフトバンク・柳町 交流戦最高打率に挑戦「1試合に集中して、挑むのみ」15年秋山の・432射程
ソフトバンク・柳町 Photo By スポニチ
 交流戦最高打率が射程圏内にある。ソフトバンクの柳町達外野手(27)は交流戦全12試合に出場して計17安打を放ち、打率・415と絶好調だ。今季は開幕1軍こそ逃したが、2軍で打撃技術を磨き、7、8日のDeNA戦で2試合連続3安打するなど巧打が止まらない。交流戦はきょう11日のヤクルト戦からラスト6戦。15年に西武・秋山翔吾(現広島)が刻んだ交流戦最高打率・432超えにチャレンジする。
 慶応高時代、神奈川大会で戦った懐かしの横浜スタジアムで柳町は打ちに打った。9日までのDeNA3連戦は13打数7安打3打点で打率・538。交流戦12試合の打率を・415とし、昨季まで同僚だった日本ハム・水谷の同・488に次ぐ2位につけている。

 「チームに貢献する最低でも1日1本を意識しているだけです」。15年の交流戦で当時西武の秋山(現広島)が刻んだ交流戦最高打率・432を超える勢いがある。それでも柳町はいたって冷静だ。「いやいや、そんなうまくはいかないので。ただ、1試合に集中して、挑むのみかな」と話した。

 慶大から入団し、プロ5年目を迎えた。今季は開幕2軍スタートだったが、腐らずにウエスタン・リーグで結果を残した。40試合で打率・333、1本塁打、17打点。昨季1軍でキャリアハイの116試合に出場した誇りを胸にプレーし、交流戦初戦だった5月28日の巨人戦で1軍に初昇格した。

 昨季1軍の内野守備走塁コーチだった松山秀明2軍監督にはテーマを授けられた。「1軍に行った時に(打率)3割を打つ技術を身につけなさい。目的のない3割は意味がない。その技術を試す機会にしなさい。1軍で2割7、8分ではもったいない。1軍で3割を打つためにどうしたらいいか」。柳町は毎打席、考えて実践してきた。

 同年代のライバルが多いことも刺激になっている。柳町とドラフト同期の1位指名選手で育成から支配下に再昇格した佐藤直、慶大の後輩である広瀬が1軍で活躍中。同じく正木も2軍でチャンスをうかがっている。

 「互いに頑張っているのもうれしいですし、僕もやらないと。集中できて打席に立てているのはいいところですかね」

 交流戦は残り6試合でチームは2位につけている。柳町が“秋山超え”を実現すれば、小久保ホークスは初タイトルに近づく。(井上 満夫)

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