広島・堂林「与えられた場所で仕事ができるように」11日西武戦から再出発

2024年06月11日 05:05

野球

広島・堂林「与えられた場所で仕事ができるように」11日西武戦から再出発
9日、出場選手登録され、巻き返しを誓った堂林 Photo By スポニチ
 広島・堂林翔太内野手(32)が、きょう11日からの西武3連戦(ベルーナドーム)での再出発を期した。9日に出場選手登録されたものの、同日ロッテ戦は出場機会なし。ただ、きょうからの敵地6連戦ではDH制もあることから先発起用が見込まれ、「与えられた場所で仕事ができるように」と意気込んだ。約1カ月間の2軍生活で体のキレを取り戻した選手会長が、首位固めに貢献する。
 約1カ月間の再調整期間を経て1軍に帰ってきた。だが昇格初日は、あふれんばかりの闘志を発揮する機会に恵まれなかった。堂林は、その行間に熱をほとばしらせつつ、巻き返しを見据えた。

 「与えられた場所でしっかり仕事ができるように。2軍でやってきたことをおろそかにしないようにしたい。(交流戦は)残り1週間。ビジターで難しい中になると思うけど、しっかりチームが勝てるように貢献したい」

 シーズン序盤は、与えられた役割を果たすことができなかった。今季から選手会長を任され、3月29日DeNA戦では初の開幕4番も担った。しかし4月20日巨人戦の第3打席の安打を最後に、27打席連続無安打。打率・210まで低迷した。そして5月12日、打撃不振では21年以来3年ぶりの出場選手登録抹消となった。

 2軍でも「早いタイミングで戻りたかったが、なかなか自分もうまくいかなかった」と試行錯誤が続いた。ただ、その日々はマイナス面ばかりでもなかった。ガムシャラに汗を流す若鯉たちとともに原点に立ち返った。

 「いろんな若い選手を見ることができた。久々の2軍でしたし、由宇練習場に行くのも久々だった。走り回って、体をつくって、いい時間になったと思う」

 打撃面では体重移動など、スイングするまでの予備動作の見直しを図った。体のキレを出すため、走り込みも重点的に取り組んだ。試合では守備位置に全力疾走で向かうなど後輩に姿勢も示した。2軍戦14試合に出場して感覚を研ぎ澄ましてきた。準備万端。新井監督からも「(2軍戦を)チェックしていたけど、凄く良くなっている。バットのヘッドが走っている。打球も強いし、当たり方も強い。だからタイミングもいい感じで取れている」と、お墨付きを与えられた。

 指揮官は起用法について「ある程度考えているけど、固まったものはない。臨機応変に決めていこうかな」と話すにとどめたが、きょう11日からはDH制の敵地6連戦のため先発起用が見込まれる。「調子も上がってきた。こういうタイミングで上げてもらったので、また貢献したい」と堂林。今こそ、求められる役割を果たすときだ。 (長谷川 凡記)

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