阪神・佐藤輝 「関西ダービー」得意のオリックス撃ち任せろ!「ずっと勝っていけるように」

2024年06月11日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 「関西ダービー」得意のオリックス撃ち任せろ!「ずっと勝っていけるように」
阪神・佐藤輝 Photo By スポニチ
 阪神は11日からオリックス、ソフトバンクと敵地6連戦を戦う。昨季パ王者と今季パ首位独走の猛者打倒への鍵を握るのは、佐藤輝明内野手(25)だ。1軍再昇格した7日からの西武3連戦では3連勝の起爆剤となった背番号8。オリックスとの「関西ダービー」で対パ球団別最高打率・355を誇り、敵地に限れば打率・417と無双。対ソフトバンクも同2位の打率・258と苦にしない。自身初の指名打者起用の可能性も視野に入れつつ、猛虎再浮上の先頭に立つ。 
 交流戦にとどまらない。今季の行く末を占う決戦と言っていい。昨秋、頂上を懸けて火花を散らした中嶋オリックスと、現在パ・リーグの先頭をひた走る小久保ソフトバンク。新旧パ首位の男たちと敵地で相まみえる6連戦。白星を重ね、1差で追う広島を鮮やかに追い越す躍進への鍵を握るのは、佐藤輝だ。

 「(西武に)3連勝できたので、またずっと勝っていけるように頑張ります」

 オリックスは直前の巨人3連戦で3連勝など目下5連勝中。ソフトバンクも青く染まる横浜で2勝1敗と勝ち越してきた。そんな難敵撃破を好データも後押しする。佐藤輝は両球団とも苦にしない。対オリックスはパ球団別最高打率・355(31打数11安打)。さらに今回の舞台である京セラドームに限ると、同・417(12打数5安打)に跳ね上がる。またソフトバンク戦はオリックスに次ぐ通算打率・258。数字自体は平凡でも、福岡で戦った今春オープン戦2試合では計9打数5安打1本塁打の大爆発で予行演習を傑出の数字で終え、快音連発の再現に期待が集まる。

 5月14日の中日戦(豊橋)で敗戦に直結する落球を犯し、翌15日に出場選手登録を抹消された。ファームで汗を流し、野球に取り組む姿勢も一から見直したことが認められ、7日西武戦から1軍再昇格。貧打線の火付け役を託された。その西武3連戦では11打数2安打ながら、好守や投手への声掛けなど生まれ変わった姿を随所に披露。オーダーに入ることでその前後が機能するなど存在感も発揮した。「みんながやることをやって、勝てている」と謙遜する「新生・佐藤輝明」が沈滞ムードを激変させた。

 復帰3試合で勝利への使者を見事に務めた背番号8。だが本来の能力からすれば、まだ物足りない。パ・リーグ本拠地で戦う今回の6連戦では自身初の指名打者として起用される可能性もある。岡田監督は「わからへんやん、そんなん」とはぐらかしたものの、打撃好調の渡辺、糸原を併用できる貴重なオプションになりえる。奮闘を続ける投手陣を援護するには、25歳の若き主砲の存在が不可欠。4月21日の中日戦(甲子園)以来、久しく出ていない豪快弾で、猛牛と鷹の急所を突く。 (八木 勇磨)

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