杉本八段、弟子・藤井王将に挑戦中の菅井八段激励「振り飛車の強さ見たい」名古屋市文化芸術特別表彰授賞式

2024年01月15日 13:57

芸能

杉本八段、弟子・藤井王将に挑戦中の菅井八段激励「振り飛車の強さ見たい」名古屋市文化芸術特別表彰授賞式
名古屋市文化芸術特別表彰の授賞式に出席し、記念品の伝統工芸品、名古屋扇子を受け取った(右から)杉本昌隆八段と河村たかし市長 Photo By スポニチ
 将棋の藤井聡太王将(21)=8冠=の師匠・杉本昌隆八段(55)が15日、名古屋市役所で、名古屋市文化芸術特別表彰(金シャチ賞)の授賞式に出席した。藤井ら棋士2人、女流棋士3人を育てた杉本に対し、同市が文化芸術の推進に多大な貢献があったとして同賞を創設して第1号として顕彰した。
 同市の河村たかし市長から弟子育成のコツを問われた杉本は「指導者の感覚は古いと自覚すること。(弟子や)子供は親が考える以上に考えている」と持論を展開した。

 藤井は第73期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の最中にあり、7、8日の第1局を先勝した。菅井竜也八段(31)を挑戦者に迎え、居飛車党と振り飛車党の第一人者が激突。杉本は、菅井と同じ振り飛車党としても7番勝負に注目しているそうで、「第1局は(藤井による)見事な振り飛車破り。私の好きな振り飛車が退治されるのは複雑ですが…」と苦笑い。第2局以降への期待として「振り飛車の強いところが見たい」と語り、藤井の師匠と同時に、連盟非常勤理事としても7番勝負の盛り上がりを願い、菅井の挽回に期待した。

 複雑な思いは、別な意味でも抱いているという。藤井から菅井対策として練習将棋の要請はないのか?と報道陣から問われ、「残念ながら全くありません。周りの方が言ってくれれば…」。師匠から、弟子へ声は掛けにくいと師匠のプライドも示し、「でも自分から学んでいくのが彼の強さ。指導者の教えを鵜呑みにしないのがいいところ」と偉大な弟子を改めて頼もしく感じていた。

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