叶井俊太郎さん死去 体重30キロも減少…「元気な日は一日もない」壮絶だった末期膵臓がんとの闘い

2024年02月17日 17:31

芸能

叶井俊太郎さん死去 体重30キロも減少…「元気な日は一日もない」壮絶だった末期膵臓がんとの闘い
昨年12月、トークショーを行った叶井俊太郎氏 Photo By スポニチ
 漫画家の倉田真由美さんの夫で、映画プロデューサーの叶井俊太郎(かない・しゅんたろう)さんが16日午後11時頃、都内の自宅で死去した。56歳。東京都出身。
 叶井さんの最期は、膵臓(すいぞう)がんとの闘いだった。一昨年6月にステージ3の膵臓臓がんであることを公表。抗がん剤治療などは行わず仕事を続けていたが、ついに力尽きた。

 昨年12月16、17日に開催された、かつての同僚や後輩が企画した「第1回東京国際叶井俊太郎映画祭」で計4回のトークショーを行った。その際に今後の抱負を聞かれ、「抱負なんてないよ。いつ死ぬか分からないんだから」と自虐的な発言で会場の笑いを誘っていた。また、声に張りはあるものの、体重は30キロ近く減り「とにかくだるいんだわ」と苦笑いする一幕もあり、「元気な日は一日もない。余命宣告を受けている人は、普通出歩かないよ」と自嘲気味に語っていた。

 昨年6月、黄疸(おうだん)が出たため複数の病院で診察を受け、ステージ3の膵臓がんで余命半年と宣告された。「そこで覚悟を決めて、できることをやろうと思って仕事を全部前倒しでやることにした」と、倉田さんの同意を得た上で抗がん剤治療などは行わず、通常通り仕事を続けた。

 その後の病状などは倉田さんが自身のブログで発信していた。その間、ステージ4に進行し、昨年夏には胃を半分切って食道と小腸をつなぐバイパス手術を受けた。昨年末には家族や周囲にも「痛みはないけれど、だるくなったり集中力が切れたり、通常の自分じゃない状況になるのが凄くイヤ。それだったら早く終わりたい、みたいな方が強いね」と話していた。

 妻の倉田さんは、自身のSNSで体調の変化などを報告していた。今月15日には「ほんの数日前にできていたことができなくなる。今月に入ってから、夫の変化の速度は想像を絶するものです」と投稿。その翌日、余命宣告を受けてから1年半余、二度の年越しはできたがついに帰らぬ人となった。

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