【悼む】自由奔放、破天荒だった叶井俊太郎さん 標準治療受けず最後まで仕事…自分貫いた“異端児”
2024年02月17日 19:00
芸能
手掛けた作品が大コケしたことはもちろん、設立した映画会社が倒産するなど周囲にはかなり迷惑をかけたはず。それでも本人は常に悪びれることなく、「なんとかなるでしょ」と常に強がっていた。
その意味では抗がん剤など標準治療をせず、会社には数時間しかいられなくなっても最後まで仕事をし続けたのが叶井らしく、彼の矜持だったのだろう。昨年12月に話した時は「早く死にたい」と漏らしていた。こちらも覚悟はしていたが、いざ現実になるとやはり寂しさが募る。映画界に大きなツメ跡を残した必要(悪も含め)な異端児だったと改めて思う。(映画担当・鈴木元)