藤井王将 鉄道シミュレーターに2時間熱中「ブレーキが利きません」 7番勝負の振り返り大盤解説会

2024年02月17日 18:45

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藤井王将 鉄道シミュレーターに2時間熱中「ブレーキが利きません」 7番勝負の振り返り大盤解説会
<第73期ALSOK杯王将戦 王将戦振り返り大盤解説会>大盤解説をする藤井王将(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 藤井聡太王将(21)=8冠=が3連覇した第73期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の振り返り大盤解説会が17日、大阪府高槻市で行われ、師匠の杉本昌隆八段(55)、高槻市教育委員会委員の浦野真彦八段(59)、長谷川優貴女流二段(28)が出演した。藤井が開幕4連勝した7番勝負は第5局があれば17日が1日目だった。
 対局会場になる予定だった温泉旅館「山水館」では、23日の観光イベント向けに設置されたJR飯田線の鉄道シミュレーターに藤井が熱中。計2時間にわたり、2012年まで運行された119系の運転を満喫した。

 「すみません、全然止まりません。ブレーキが利きません」

 対局では、決して聞くことのない絶対王者の悲鳴が漏れた。愛知県、静岡県、長野県を結ぶ山岳地帯を走る飯田線は急カーブや急勾配の多さで知られる。カーブの直後に現れる駅では停止位置をオーバーランした。将棋の研究に疲れると、鉄道シミュレーターで息抜きするという藤井にとっても難敵だった。

 「旧型車両は操作が複雑。でも自動車のマニュアル車のような人間味があります」

 設置した高槻市在住の僧侶・岡村昭太郎さん(47)が解説した。シミュレーターは岡村さんが50万円を投じ、ほぼ手作りで完成。1日がかりで搬入した。飯田線までの往復の交通費、そして着手から10年以上の月日を費やしたという車窓に映るCGは、1995年当時の風景を再現。制服や制帽は飯田線に実際に乗務した職員からもらい受け、藤井が着用した。その労力が21歳を熱中させた。

 「来年も?ぜひぜひ」と岡村さん。すでに1次予選が進行し、来年年明けの7番勝負開催となる第74期。今期は実現しなかった高槻対局への新たなモチベーションが生まれた。

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