「光る君へ」倫子の愛猫「小麻呂」雨中の“名演”ネット絶賛「本日のMVP」まひろ立ち聞き伏線＆爪研ぎ
2024年02月18日 20:45
芸能
女優の吉高由里子（35）が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」（日曜後8・00）は18日、第7話が放送され、視聴者の癒やしの存在としてインターネット上で話題を呼んでいる猫の「小麻呂」が大活躍した。雨中の“名演”に、SNS上には称賛の声。番組サイドに起用理由や撮影の舞台裏などを聞いた。
＜※以下、ネタバレ有＞
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛～僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
第7話は「おかしきことこそ」。藤原道長（柄本佑）への想いを断ち切れないまひろ（吉高由里子）は、没頭できる何かを模索し始める。散楽の台本作りを思い立ち、直秀（毎熊克哉）に直談判。まひろの演目は辻で披露され、次第に評判を呼び、大盛況。しかし、噂を聞きつけた藤原家の武者たちが辻に駆けつけ、大騒動になる。一方、道長や藤原公任（町田啓太）らはポロに似た球技「打毬（だきゅう）」に参加。招待されたまひろは、源倫子（黒木華）たちと見物に向かうが…という展開。
試合が終わると、突然の雨。倫子の愛猫「小麻呂」が逃げ出し、まひろが追い掛ける。行き着いた建物は、道長たちの控所。公任や藤原斉信（金田哲）は着替えながら、好き勝手に“品定め”を始めた。
「地味」「身分が低い」など、まひろにとっては聞くに堪えない公任と斉信の“ゲス発言”。ショックのあまり、雨の中を駆け、屋敷に戻った。
「ちはやぶる 神の斎垣（いがき）も越えぬべし 恋しき人の みまく欲しさに（越えてはならない神社の垣根を踏み越えてしまうほど、恋しいおまえに逢いたい）」。まひろは道長の文を燃やした。涙がこみ上げた。
まひろが立ち聞きしてしまう伏線となったのが小麻呂。ストーリー展開上の重要な役割を担い、雨の中を逃げる“名演”を披露した。
第5話（2月4日）で藤原兼家（段田安則）源雅信（益岡徹）藤原頼忠（橋爪淳）の酒席に紛れ込んだ際、倫子が「小麻呂！」と呼んで名前が判明。前回第6話（2月11日）のオンエア後には「Yahoo！リアルタイム検索」のトレンド30位に「小麻呂」が入るなど、視聴者の癒やしの存在としてインターネット上で話題を集めた。
SNS上には「今日の小麻呂もかわいかった」「癒やしが猫（小麻呂）くらいしかない（権力闘争などが描かれる）平安」「『今日の小麻呂』的なコーナーがあったらいいのに」「小麻呂さまでドロドロ感を薄めてくるの、卑怯（効果てきめん）」「もう土御門殿（左大臣家の屋敷）のシーンは小麻呂ちゃんをずっとワイプで映しておいてほしい」などの声が上がった。
番組スタッフによると、小麻呂はタレント動物のプロダクション「グローバル・アニマルアクト」（茨城県稲敷市）所属の「ニモくん」。9歳のオスで、品種は日本猫（雑種）だが、何とのミックスか定かではないという。“起用理由”は「顔のかわいらしさ、人懐っこさ、そして必要以上に鳴かないところで決まりました」。当時の絵巻などに描かれている猫の模様（毛柄）を参考にしたため「探すのに苦労しました」。“役名”の由来は「特にありませんが、かわいい名前なので、小麻呂と名付けました」と明かした。
「源氏物語」にも猫が登場することから「光る君へ」にも盛り込まれた。撮影中も大人しく、手が掛からない。ニモくんでNGが出ることはほぼなかったという。
当時、猫は高貴な家でしか飼われていなかったといい、絵巻などに描かれているのと同じように、ドラマ内でも紐でつなぐ描写。「現場でもニモくんは人気で、前室（スタジオ手前の待機場所）にも写真が飾ってあります」。一条天皇（塩野瑛久）の飼い猫は「命婦の御許」という名を持つなど、猫に縁のある今作。ニモくんは第8話以降も登場予定といい、今後の活躍も期待される。
この日も、インターネット上には「小麻呂、プロの名演技」「本日のMVP」「小麻呂ちゃん、名役者（猫）」「小麻呂の畳の爪研ぎがかわいい」「畳で爪を研ぐ小麻呂ちゃん。お外でもいい子」などの声。反響を呼んだ。
次回は第8話「招かれざる者」（2月25日）が放送される。
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛～僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
第7話は「おかしきことこそ」。藤原道長（柄本佑）への想いを断ち切れないまひろ（吉高由里子）は、没頭できる何かを模索し始める。散楽の台本作りを思い立ち、直秀（毎熊克哉）に直談判。まひろの演目は辻で披露され、次第に評判を呼び、大盛況。しかし、噂を聞きつけた藤原家の武者たちが辻に駆けつけ、大騒動になる。一方、道長や藤原公任（町田啓太）らはポロに似た球技「打毬（だきゅう）」に参加。招待されたまひろは、源倫子（黒木華）たちと見物に向かうが…という展開。
試合が終わると、突然の雨。倫子の愛猫「小麻呂」が逃げ出し、まひろが追い掛ける。行き着いた建物は、道長たちの控所。公任や藤原斉信（金田哲）は着替えながら、好き勝手に“品定め”を始めた。
「地味」「身分が低い」など、まひろにとっては聞くに堪えない公任と斉信の“ゲス発言”。ショックのあまり、雨の中を駆け、屋敷に戻った。
「ちはやぶる 神の斎垣（いがき）も越えぬべし 恋しき人の みまく欲しさに（越えてはならない神社の垣根を踏み越えてしまうほど、恋しいおまえに逢いたい）」。まひろは道長の文を燃やした。涙がこみ上げた。
まひろが立ち聞きしてしまう伏線となったのが小麻呂。ストーリー展開上の重要な役割を担い、雨の中を逃げる“名演”を披露した。
第5話（2月4日）で藤原兼家（段田安則）源雅信（益岡徹）藤原頼忠（橋爪淳）の酒席に紛れ込んだ際、倫子が「小麻呂！」と呼んで名前が判明。前回第6話（2月11日）のオンエア後には「Yahoo！リアルタイム検索」のトレンド30位に「小麻呂」が入るなど、視聴者の癒やしの存在としてインターネット上で話題を集めた。
SNS上には「今日の小麻呂もかわいかった」「癒やしが猫（小麻呂）くらいしかない（権力闘争などが描かれる）平安」「『今日の小麻呂』的なコーナーがあったらいいのに」「小麻呂さまでドロドロ感を薄めてくるの、卑怯（効果てきめん）」「もう土御門殿（左大臣家の屋敷）のシーンは小麻呂ちゃんをずっとワイプで映しておいてほしい」などの声が上がった。
番組スタッフによると、小麻呂はタレント動物のプロダクション「グローバル・アニマルアクト」（茨城県稲敷市）所属の「ニモくん」。9歳のオスで、品種は日本猫（雑種）だが、何とのミックスか定かではないという。“起用理由”は「顔のかわいらしさ、人懐っこさ、そして必要以上に鳴かないところで決まりました」。当時の絵巻などに描かれている猫の模様（毛柄）を参考にしたため「探すのに苦労しました」。“役名”の由来は「特にありませんが、かわいい名前なので、小麻呂と名付けました」と明かした。
「源氏物語」にも猫が登場することから「光る君へ」にも盛り込まれた。撮影中も大人しく、手が掛からない。ニモくんでNGが出ることはほぼなかったという。
当時、猫は高貴な家でしか飼われていなかったといい、絵巻などに描かれているのと同じように、ドラマ内でも紐でつなぐ描写。「現場でもニモくんは人気で、前室（スタジオ手前の待機場所）にも写真が飾ってあります」。一条天皇（塩野瑛久）の飼い猫は「命婦の御許」という名を持つなど、猫に縁のある今作。ニモくんは第8話以降も登場予定といい、今後の活躍も期待される。
この日も、インターネット上には「小麻呂、プロの名演技」「本日のMVP」「小麻呂ちゃん、名役者（猫）」「小麻呂の畳の爪研ぎがかわいい」「畳で爪を研ぐ小麻呂ちゃん。お外でもいい子」などの声。反響を呼んだ。
次回は第8話「招かれざる者」（2月25日）が放送される。
