藤井聡太棋聖 初「永世」へ先勝好発進 「良いスタートを切ることができた」

2024年06月07日 08:30

芸能

藤井聡太棋聖 初「永世」へ先勝好発進 「良いスタートを切ることができた」
第95期棋聖戦第1局を制し、感想戦を行う藤井聡太棋聖=王将を含む8冠= (撮影・小田切 葉月) Photo By スポニチ
 将棋の第95期棋聖戦5番勝負第1局は6日、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」で指され、後手の藤井聡太棋聖(21)=王将含む全8冠=が先手の山崎隆之八段(43)に90手で勝利した。対戦成績は1勝0敗。藤井にとって、今期防衛すればタイトル5連覇。自身初の永世称号「永世棋聖」(通算5期以上保持)の資格獲得を狙う開幕戦を白星で飾った。
 対局室から一望できる東京湾の水面が、太陽を浴びてキラキラと光る。中原誠16世名人(76)が樹立した永世タイトルの最年少記録(23歳11カ月)の53年ぶり更新にも期待がかかる今シリーズ。絶景を横目に、藤井が輝かしい称号に向けて「良いスタートを切ることができた」と好発進を喜んだ。

 対局は、互いに飛車先の歩を突き合う相掛かりの戦い。独創的な指し回しを得意とする山崎らしい手も飛び出すが、藤井は落ち着いて対応。AIの形勢判断で右肩上がりで徐々に良くなる「藤井曲線」を描き、挑戦者を下した。終始押し切っての勝利だが、「斬り合いで判断の難しい局面もあった。次局は先後も決まっているので、準備したい」と気を引き締めた。

 第2局は17日、新潟市「高志の宿 高島屋」で行われる。(小田切 葉月)


 ○…敗れた山崎は終局直前、頬を膨らませて盤面を見ていた。対局を振り返り「先手なのに後手のような駒組みになってしまい、ペースを握られたまま押し切られてしまった」と反省。「すっぽ抜け」や「うっかり」があったとし、「予定と違うような戦いで弱気になってしまった」と話した。第2局に向けては「よりベストを出し切って、もっといい将棋を指したい」と意気込んだ。

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