九州北部豪雨で実家浸水…ソフトバンク・牧原大が悲痛ツイート「やばいです」 チームも4連敗で3位後退

2023年07月11日 05:00

野球

九州北部豪雨で実家浸水…ソフトバンク・牧原大が悲痛ツイート「やばいです」 チームも4連敗で3位後退
<ソ・西>7回 1死一塁 投手ゴロ併殺打に倒れ、悔しげな牧原大(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク1-2西武 ( 2023年7月10日    京セラD )】 10日未明から線状降水帯が発生した福岡、大分、佐賀の各県では、河川の氾濫や土砂災害が相次いだ。この日、鷹の祭典となる京セラドームでの西武戦に「5番・中堅」でスタメン出場したソフトバンク・牧原大成内野手(30)は自身のSNSに浸水した福岡県久留米市内の実家の写真を掲載。「実家やばいです」と悲痛なツイートをした。試合は三森大貴内野手(24)の1号ソロによる1得点に終わり、4連敗で6月26日以来となる3位に後退した。
 鷹の祭典が行われるお祭りムードの京セラドーム。試合前にはいつも通り、練習をこなしていた牧原大だったが、未明から九州北部を襲った豪雨被害で久留米市の実家が被害を受けたことには「お察しください」と多くを語ることはなかった。

 ただ、自身のSNSに「実家やばいです」という悲痛なツイートとともに、実家の玄関部分や庭が完全に水没した写真を公開した。これには10年の育成ドラフトで同期だったメッツ・千賀が「OMG……」と声を失う反応をするほどだった。

 くるめふるさと大使も務める牧原大は今月4日に「久留米市スポーツ功績賞」を受けたばかり。今年3月のWBCに侍ジャパンの一員として追加招集され、6試合に出場し、3大会ぶりの世界一に貢献したことが評価された。郷土愛は強く、受けたショックは計り知れないものがある。

 活発化した梅雨前線の影響でこの日、九州北部を中心に非常に激しい雨が降り続き、気象庁は福岡、大分両県に最大の警戒レベル5となる大雨特別警報を発表した。福岡、佐賀、大分の3県で線状降水帯が発生。牧原大の地元・久留米市内では土砂崩れが発生し、合計20人が巻き込まれる被害が出た地区もある。河川の氾濫も起きるなど被害は甚大だ。

 高校野球の福岡大会も大きな影響を受ける。特に停滞する梅雨前線に近い南部地区では2日に開幕したものの、10日現在で71チーム中22チームがまだ、1試合もできていない。北部地区でも4日連続で降雨順延になるチームが出た。7日に行われた門司大翔館と育徳館の2回戦は土砂降りで行われ、1―3の9回裏に育徳館が1点差に迫った2死三塁の場面で継続試合に。あと1アウトから再開を3日間も待っている。

 14日からは「県大会」と呼ばれる4回戦以上が始まるが、14日に3回戦を終える予定のチームが複数あり、日程の再編成は必至だ。福岡県高野連の吉岡徹郎理事長は「はっきりとは言えないんですが、14日に(4回戦進出チームが)出そろうので、14日から始めるわけにはいかない」と苦しい胸の内を語った。

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