九州学院、今年の村上は「友真」だ!激走ヘッドスライディングで生還しコールド勝ちに貢献

2023年07月11日 04:50

野球

九州学院、今年の村上は「友真」だ!激走ヘッドスライディングで生還しコールド勝ちに貢献
<九州学院・天草>初回に二塁から激走し生還した村上(右) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権熊本大会1回戦   九州学院7ー0天草 ( 2023年7月10日    リブワーク藤崎台 )】 熊本大会の1回戦が行われ、ヤクルトの村上宗隆内野手(23)の母校で、ノーシードから夏連覇を目指す九州学院は、天草を7―0の7回コールドで下し好スタートを切った。3番・村上友真内野手(3年)が、初回にチーム初安打を放ち口火を切ると、ホームへの激走ヘッドスライディングで2点目のホームを踏むなど、大雨による2時間45分の中断を挟む難しい一戦で、本家に負けない輝きを放った。
 熊本の高校球児の聖地、リブワーク藤崎台に「3番・サード村上くん」のアナウンスが流れた。OBのヤクルト・村上のような長打力が売りではなく「自分の持ち味はコンタクト」と話す九州学院の村上が夏連覇へ躍動した。

 初回1死一塁から直球を捉えてチーム初安打を右前に運んだ。1死満塁と攻め立てると、5番・瀬井太心の左前打で二塁から激走、最後はヘッドスライディングで2点目のホームを踏んだ。普段の練習から「二塁走者から一本(の適時打)で生還する」という“攻めた走塁”を欠かさず取り組んできた成果を見せた。その後は大雨の影響で2回の攻撃前から2時間45分の中断。「試合はある」と気持ちを切らさなかった。5点リードの6回無死二、三塁ではダメ押しの右犠飛を放った。

 同姓の先輩2人から刺激を受ける。昨夏の甲子園では準々決勝の聖光学院戦に代打で出場し安打を放った。令和初の3冠王のOB・村上に関し「あれだけ飛距離が出て強い当たりが打てて、コンタクトができる。凄いバッター」とリスペクト。その弟で前チームの4番だった慶太(現・日大)からは「打線はおまえが引っ張っていかないといけない」と言われた言葉を胸に秘め取り組んでいる。

 「こういう雨の時はみんなが不安になると思うので。一人にさせないというのはありました」。三塁の守備では1球ごとに声を出し、エースの直江新やチームメート、そして自分をもり立てた。走攻守でチームを引っ張りコールド発進に貢献。「開き直りというか、1回多く戦うだけ。その分試合もできるので」とノーシードからの連覇へ燃える。目標は甲子園で勝つこと――。そのためにも「チームのためにバットを振っていきたい」と頼もしかった。(杉浦 友樹)

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