巨人・原監督「少し戦い方を変えてみようと」 苦手な広島戦、初回秋広にバント 最後は執念継投

2023年07月11日 21:23

野球

巨人・原監督「少し戦い方を変えてみようと」 苦手な広島戦、初回秋広にバント 最後は執念継投
<巨・広>スタンドに手を振る原監督(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人4―0広島 ( 2023年7月11日    東京D )】 4位の巨人は一発攻勢で広島に快勝し、連敗を阻止。3位・広島とのゲーム差を0・5に縮めた。広島戦の連敗も2で止めている。
 この3連戦に懸ける原辰徳監督(64)の強い思いが随所に現れた試合となった。

 試合前までリーグ2位の防御率1・73を誇る相手先発左腕・床田との対戦。初回、1死から丸が左前打で出塁すると、3番・秋広にすかさず送りバントのサインを出した。秋広がプロ初の犠打を初球で決め、岡本和の四球で2死一、二塁。大城卓が倒れて初回の先制はならなかったが、2回に中田翔が先制の11号ソロを放つと、3回には秋広が6号ソロ。5回に丸の11号ソロで床田をKOすると、7回には9番・山崎伊を打席に送る一方で1番・ブリンソンに代打・梶谷。その梶谷が見事起用に応え、初球を左前適時打として4点目をもぎ取った。

 4―0で迎えた直後の8回には、2死一塁の場面でプロ初完投、初完封も見えていた山崎伊を106球で降板させ、この回だけで高梨、鈴木康を投入。ラスト9回は中川を投入して逃げ切った。

 試合後、原監督との主なやりとりは以下の通り。

 ――床田を相手に効果的に小刻みに得点した。

 「いいところでね、ポン、ポン、ポンとね。出てくれましたね」

 ――4点目の梶谷のタイムリーも大きかった。

 「非常に大きかったと思いますね。初球にあれだけのね、(スイングが)ピンチヒッターができるわけですから。集中力も非常にあったんだと思います」

 ――初回に秋広に犠打。

 「このところ、カープと試合をするとね、非常に重い展開になっていたので、少し戦い方というかね、そういうものをちょっと変えてみようというのは自分のなかではありましたね。まぁ、あそこでバント。秋広もちょっとこのところね、(ヒットが)出ていなかったんで。まぁ、ある意味、シチュエーション、風景というものを変えようと。そういう、いろんなものがありましたね。よくバントを決めてくれたと思います」

 ――山崎伊が完投、完封もいけそうに見えた。

 「(6回、菊池に与えた)デッドボールのあとにね、少しこう…なんていうんでしょう。あの打席ぐらいでしょうかね。でも、あのあと、粘って抑えてね。それが7回2/3というところにいったと思いますね。ナイスピッチングだったと思います」

 ――自身最多の6勝目。一つ階段を上がったようにも。

 「ええ。まだまだね、まだ始まったばかり…彼の野球人生というのは。常に上を向いていってほしいですね」

 ――一つ上のカープにまず先手を取った。

 「主導権を取って戦えるというのはね、非常に大きいことでね。そういう戦い方を明日もしたいなというふうに思っております」

おすすめテーマ

2023年07月11日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム