復活の巨人・坂本劇場! ノムさん超え181度目猛打賞 35日ぶり先発即3打点で11点大勝呼んだ

2023年07月29日 05:30

野球

復活の巨人・坂本劇場! ノムさん超え181度目猛打賞 35日ぶり先発即3打点で11点大勝呼んだ
<巨・中>3回、適時打を放つ坂本(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人11―5中日 ( 2023年7月28日    東京D )】 巨人・坂本勇人内野手(34)が28日の中日戦で、自身の復帰初戦を3安打3打点で飾った。右大腿二頭筋長頭肉離れが癒え、昇格即「2番・遊撃」でスタメン出場。2回に2点適時二塁打を放つなど、打線をけん引し11得点を呼んだ。猛打賞は通算181度目となり、野村克也を抜いて歴代単独4位に浮上。坂本が離脱した間は8勝13敗1分けと苦しんだチームは勝率5割に復帰し、反攻の第一歩を刻んだ。
 役者が違う。右太腿裏の肉離れで離脱していた坂本が復帰戦で、いきなり3安打3打点。「1カ月離れてチームに迷惑かけていたので、今日は結果を出せて良かった」。チームの空気を変え、勝率5割復帰に導く大活躍。絶大な存在感に原監督も「うちの大将ですからね。納まりというのを持った素晴らしい選手」と脱帽した。

 一振りでチームを勇気づけた。0―2の初回1死。1ボールから涌井の146キロ直球を捉えた。右翼フェンス直撃の二塁打。先制された直後のムードを変え、岡本和の逆転3ランを呼び込んだ。2回には無死一、二塁から、左翼線へ2点二塁打。3回2死二塁では、難しい外角低め変化球を拾い、中前適時打とした。チームは自身が抹消となった日から、8勝13敗1分けと失速。上位進出へ時計の針が再び動き始めた。

 復帰戦に強い。「満員の球場でプレーしてこそプロ野球選手」という背番号6。昨年も故障で3度の離脱があったが、復帰戦では13打数7安打だった。35日ぶりの1軍戦となったこの日も3安打。通算181度目の猛打賞は、野村克也を抜いて歴代単独4位だ。守備でも三遊間の難しい打球を難なく処理。復帰を待ち望んでいた多くのファンの前で、攻守に躍動した。

 6月24日に出場選手登録を外れ、故障班に合流。ティー打撃では軸足の右足をゆっくり回し、患部の動きを確認するところから始めた。徐々に強度を上げていく中でも「ちゃんと打てたり守れないと意味がない」と、マシン打撃で複数の足の上げ方を試すなど実戦を想定。この日も、すり足やノーステップを使い分けた。いずれも低めに対応しての3安打。下半身でしっかりと粘り、右方向、左方向、センター返しと打ち分けた。

 「今までの分をしっかり取り返せるように。勝利に貢献できるように頑張っていきたい」。逆襲へ、頼もしい大黒柱が帰ってきた。(小野寺 大)

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