近江・横田 “Vスクイズ”で夏切符 多賀監督期待の「甲子園でやれる男」が県勢初日本一導く

2023年07月29日 04:30

野球

近江・横田 “Vスクイズ”で夏切符 多賀監督期待の「甲子園でやれる男」が県勢初日本一導く
<近江・滋賀学園>3回、勝ち越しスクイズ(記録は安打)を決める近江・横田(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権滋賀大会決勝   近江8―7滋賀学園 ( 2023年7月28日    マイネットスタジアム皇子山 )】 近江が初の夏5連覇となる17度目の優勝を飾った。昨年の4番が主砲の山田(西武)なら、今年の4番は堅実だ。同点の3回無死一、三塁で4番・横田悟(3年)はバットを横に寝かせた。意表を突くスクイズを三塁前に転がし、決勝の適時内野安打を決めた。多賀章仁監督は「さすがの投球をされていた。打てないと判断した」と説明。絶対的主役がいない代わりに緻密な攻撃で戦った。
 昨年はエース兼4番の山田を擁して選抜準優勝と躍進した。しかし、新チームは秋の県大会で3回戦敗退。山田から主将を引き継いだ横田は、多賀監督から「5大会連続で甲子園に出られる選手と思って主将に指名したが、勘違いやった」と突き放された。同監督は「横田との間に溝が生まれた」と振り返る。一方の横田は「チームのために言ってくれている」と理解していた。監督の厳しい指導に食らいつくと、チームに一体感が生まれた。

 甲子園に計4度出場するのは、横田が同校で初めて。多賀監督は「横田は甲子園でやれる男だ」と期待する。聖地を誰よりも知る主将が、春夏通じて滋賀県勢初の日本一に導く。(河合 洋介)

 ◇横田 悟(よこた・さとる)2005年(平17)4月25日生まれ、滋賀県彦根市出身の18歳。小学1年に平田スポーツ団で野球を始めて投手と遊撃手を務めた。中学は湖東シニアに所属。近江では1年夏に背番号16でベンチ入りし、1年秋から背番号6。甲子園には1年夏、2年春夏と3度出場。50メートル走6秒1、遠投110メートル。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2023年07月29日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム