北陸が7年ぶり4度目の甲子園出場 先制打の児玉、夏の怖さ体感も「精神力がついていたおかげ」

2023年07月29日 19:15

野球

北陸が7年ぶり4度目の甲子園出場 先制打の児玉、夏の怖さ体感も「精神力がついていたおかげ」
<北陸・福井商>マウンドで喜ぶ北陸ナイン Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権福井大会決勝   北陸6―5福井商 ( 2023年7月29日    福井県営球場 )】 北陸が6―5で福井商を下し、7年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。 「5番・二塁」で先発した児玉知駿(ちはや=3年)が初回2死一、二塁から左前に先制適時打を放つなど、4打数2安打2打点。「実戦形式の練習で緊張感を持って、試合を想定してきたおかげ」
 夏の怖さを体感した。6―3の9回2死から3つの安打と、児玉自身の失策で6―5まで詰め寄られ、なおも一、三塁。「なんとか打球を止めたかったのですが、体が浮いてしまった。球場の雰囲気が怖くて、ゾクゾクしました」。二塁のポジションで“魔物″の足音が確かに聞こえていた。

 信頼する仲間の顔を見て、笑顔に戻った。主将・笹井多輝(3年)が伝令役としてマウンドへ。「ピンチの時こそ楽しんで。自分たちがやってきたことをやろう」。

 走り込みで、全員が基準のタイムを切るまでやり直した仲間たち。あれを乗り越えられたなら、このピンチも大丈夫。児玉は「あの練習が僕たちの代の原点。チーム力がグッと上がった。逆転されなかったのも、精神力がついていたおかげ」。最後は左飛で試合終了。仲間と抱き合って喜んだ。

 ピンチをなんとか凌いでつかんだ甲子園への切符。2季連続での聖地は北陸高校初となる。児玉は「雰囲気を今度は味方につけたい。甲子園でも笑顔で、まず1勝。」と力強く誓った。

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